1960(昭和35)年 1月20日/21日/22日 広島 広島市公会堂 公演プログラム

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一旦の公演活動のご休止ブランク前、後期1960年の広島(広島市公会堂)でのリサイタルそのプログラムです。

この年の初演であった事が「あけましておめでとうございます」ではじまる年始のご挨拶からわかります、

3days!3日連続公演はA/Bふたつのプログラム・リストが用意されていたのですね。

A
1,モーツァルト:ヴァイオリン奏鳴曲 No.8 ハ長調 K296
2,ラロ:スペイン交響曲 ニ短調 作品21
3,ブーランク:ヴァイオリン奏鳴曲(ガルシア・ランカに捧ぐ)
4,a)フォーレ:アンダンテ
 b)バルトーク:第一狂詩曲
 c)ハチャトゥリアン:詩歌
 d)ストラヴィンスキー:ロシア舞曲(ペトルーシュカより)

B
1,ベートーヴェン:ヴァイオリン奏鳴曲 No.5 ヘ長調 「春」作品24
2,メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
3,a)スヴェンヤン:ロマンス
 b)クライスラー:美しきローズ・マリン
 c)チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ
 d)ファリア:スペイン舞曲 No.1 イ短調
 e)パガニーニ:カプリース No.24

両日ともに豪華なプログラムです。中でも根自子さんのバルトークなど個人的には物凄く興味があります・・・
1928年作のラプソディはシゲティに献呈されたとのこと、民族/民謡的旋律を基調に実に多彩な展開をみせる。
なにもこの曲に限った事ではないが、譜面上だけでないそういった根ざした土着・スピリチュアル的な部分は
どの様なご表現であったのか?尽きません^^

懐かしいSP盤時代からのレパートリーもあったり…

ピアノ伴奏は田中園子さん

<'24年6月22日 追記>

広島市公文書館紀要大28号(平成27年6月)より・・・4枚目画像

労音関連の資料に大変貴重な会員数記録がございました!残念ながら当公演月の記録は前年11月以降が不詳の為、判らず終いでありますが、根自子さんの'56年1月公演時は6,522人と記載されております。この数字は前月からなんと!1,500人ほど増加しており、これは後にも先にも最大の伸び幅で「諏訪根自子来たる!」の報は絶大であった事が窺い知れます。

しかし同年中が会員数のピークであり、戦後娯楽の多様化からでしょうか?以降徐々に下降線を辿る事と相成ります。。。

#諏訪根自子 #nejikosuwa #広島

https://www.youtube.com/watch?v=VuMTISOHRKg

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