音樂之友 1949(昭和24)年 6月號 6月1日 發行 㐧7巻㐧6號

0

「 私は誰でしょう?」という巻頭グラビア㌻に掲載されております。

恐らく昭和5〜6年頃のお写真ではないでしょうか?

10ヶ月振り程となる(?)日比谷公會堂での独奏會のトピックスが2つ小さく掲載されておりました。

"永遠の處女と呼ばれてみたり、黒衣の處女といわれてみたりして、いつもいわば神秘という柱といつたものの陰に、身をかくしていた諏訪根自子が久しぶりに四月の十四・五の兩日、第四回目の獨奏會を帝劇で開いた。"

https://muuseo.com/nine_o_nine/items/113?theme_id=39620

(この回⬆︎ですね)

"珍しくかの女は今回は薄黄の明るい衣装で、しかも生氣あふれて登場し、聴衆はいままでのかの女の會で感じさせられる一種の暗い壓迫感から解放され、じつくりかの女の藝術を観賞しよう、という雰囲氣が場内一杯にあふれたようであつた。"

-通常の根自子さんの演奏會の雰囲気、そしてブランク・充電明けの今回はそれまでとは違った特異な明るいムード(それはドレスのお色目にも顕れ)で幕開けた事、反映される聴衆のよき反応が伝わって参ります!

"かの女は依然わが提琴界の最前線を進んでいる。自重と健康を祈るゆえんである。"

更に…

それは昨年(1948(昭和23)年)の6月以来1年振りとの記載が別㌻にありました。やはりこの記述⬆︎から健康所以のご休養だったのでしょうか?

確かに'48年は手持ちでは今の所、3月の京都/同志社でのもの一冊のみ・・・'54年の長期ブランクと共に気になる所でございます。

まだ戦前〜戦中(ベルギー/パリ)の頃までをいろいろ探しつつ読み進めてるところで、それも近頃滞りがち。戦後のこの頃のことももう少し先になるかと思いますがまた当時のプログラムや誌面記事から辿りたいと思います♪

#諏訪根自子 #nejikosuwa

1949(昭和24)年 4月14/15日 帝国劇場 第四回 提琴独奏會 プログラム
昭和24年 4月の帝国劇場公演のプログラムです。 この一冊の魅力は何と言いましても、'39年パリの寫眞館撮影の美麗ポートレイトが(内㌻)一面にあしらわれている事でしょう。 数カット存在する内、最もまろやかなご表情をされている一枚(私見で恐縮ですが、これが一番お気に入り!)が採用されていて目を惹きます^^ (また、東寶豪華パンフレット= https://muuseo.com/nine_o_nine/items/79?theme_id=39620 にも掲載されていた中村琢二氏のイラストも曲目紹介欄に…) そして何よりバッハ無伴奏バイオリン・ソナタで幕開けする当夜のプログラムもなかなか魅力的♪ バッハ:無伴奏バイオリン・ソナタ第3番 グリーク:バイオリン・ソナタ ハ短調(作品45) <休憩> サンサーンス:ハヴァネーズ フォーレ:子守唄 モシュコフスキー(サラサーテ編):ギターレ ラヴェル:ツィガーヌ とりわけ、'49年この年のパンフレットは殊の外多く現存し=公演の多さは根自子さんのご多忙ぶりを物語り、それはあの『音楽之友』誌(前年'48年のもの)での松田さんのインタビュー( https://muuseo.com/nine_o_nine/items/111?theme_id=39653 )総括に結びつくのでしょう。 ピアノ伴奏は井口秋子さん #諏訪根自子 #nejikosuwa #帝国劇場 #井口秋子
https://muuseo.com/nine_o_nine/items/113

Default