越中瀬戸焼 飴釉茶碗

0

施釉陶器としては北陸地方最古の歴史がある越中瀬戸焼は富山県立山町で焼かれた。16世紀に越中を治めた前田家は瀬戸から陶工を呼び寄せ、同地で茶陶を焼かせたのが始まりと伝わる。そして江戸期になると生活雑器の生産にシフトしていく。立山町瀬戸村の農民は農閑期には陶器を生産した。その遺作を見るに洗練とは程遠く、泥臭さや田臭を感じさせる実用本位の焼物である。しかし、言い換えれば飾らぬ農民たちの逞しさや鄙びた良さがある。
口径約8cm

Default
  • File

    0214seiji

    2019/03/08

    いい色ですね。
    濃茶を入れるとさらに引き立ちそうな感じがします。

    返信する
    • Picture

      M.S

      2019/03/09

      この時代の越中瀬戸は飴釉が多いです。
      この茶碗は一般的な抹茶茶碗と比べて小振りです。
      富山県朝日町で今でも飲まれている黒茶の一種「バタバタ茶」のためのものだそうです。
      でもほんと、茶が映えそうですね。

      返信する