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型押し台付リキュールグラス

型押し技法で作られた台を持つリキュールグラス。ガラス質は前掲のリキュールグラスと同様、鉛ガラスで手取りが重い。この手のリキュールグラスは幕末から明治期に数多く作られており、特段珍しいものではないが、口縁部を研磨仕上げしている都合上、口縁に微小の欠けを生じやすく、状態の良いものは少ない。台部分は菊花であろうか、先の尖った花弁をイメージさせる形状になっている。
類品として、明らかに花を意識した形状の物や、19世紀初頭のイギリス製品に見られる方形の台を持つものなどがある。
イギリスのグラスは口径より台の径が大きく安定性のある均整の取れた形状をしているのに対し、日本製のリキュールグラスは口径より台の径が小さいものが多く見られる。
このグラスを見ると、西欧の技術や文物を模倣し自国に取り入れようとする気質が感じられると共に、野暮ったさの抜けきらない前近代的な要素の残る「明治」という時代を体現しているように思える。