「三日月」の意味

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①昨日、文献を読んでいて、妙見信仰の記述を見た。妙見菩薩は、「北斗七星」、「北極星」を神格化させた仏様で、妙見信仰は、北斗七星の七番目の星を「天帝」と称したり、「破軍星」と呼んだりして、隠れキリシタンに信仰されたりもした(漫画「北斗の拳」は、こうした内容も含んでいるんだな、きっと)。

武家の妙見信仰は、「日・月・星」を三位一体。これに対して、朝廷は、太陽を信仰する宗教で対抗して、妙見信仰を弾圧した。

この辺りが、人間。掛軸の空に、「月」が描かれていて、学識経験者も、ここに注目していた。

②前田利家の長女・幸姫(前田対馬守家)の菩提寺は、「月照寺(金沢市寺町)」という。幸姫の2男・長時(前田織江家の祖)が建立した。三日月が、利家を照らしているので、そうしたメッセージも含まれるのかもしれない。

③前田利家の内掛には、「沙綾形」の紋様が使われている。卍や逆卍を使用しているため、隠れキリシタンが卍を十字架に見せて使用したというのが、通説である。

こうした事からも、更に、歴史的価値は、高いと思う。

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