鮮やかな「紅色」、京鹿の子絞りの特徴が現れる。
初版 2019/08/22 00:39
改訂 2019/08/22 00:42
ひとつ前のモノ日記。「麻の葉京鹿の子絞り」の続き。
その後、鹿の子絞りに、徳川家や前田家、島津家の手掛かりはないか?と、裂を調べていたのです。木地をひっくり返したところ、現れたのが、下の写真。
鮮やかな紅色の染が現れました。京鹿の子絞りの特徴のひとつが、「紅花」を染料とした赤色の染め。写真は、江戸時代、まさに、200年以上前の色です。
表は、この様に、玉ねぎ色、黄色っぽかったのですが、これは、実は、劣化で、赤色が黄色に色褪せていたのです。
東京国立博物館や京都国立博物館の所蔵品の検索をインターネットでしてみたのですが、見当たりませんでした。
「麻の葉京鹿の子絞り」は、江戸時代は、米の価格の100倍以上の値段がつく高級品だったそうです。
特別注文品と見られる薩摩切子の櫛、簪、笄のセットを、高級な麻の葉京鹿の子絞りの小袋で包んだ品を所持していたのは、大名や超富豪と見られる訳です。加賀藩前田家所縁の家に、約200年間、伝わっていたのが、本当に、興味深いところです。
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Makoto Panteleimon
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