八咫鏡形(立太子の礼(昭和天皇))

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立太子の礼(りったいしのれい)は、天皇が日本の皇太子であることを内外に宣明する国事行為たる一連の儀式。裕仁親王(後の昭和天皇)の立太子の礼は、大正5年(1916)11月3日に行われた。
その宮中饗宴は11月27日・28日に宮中豊明殿において天皇皇后の主催で行われたが、その後29日から霞関離宮、芝離宮において催された皇太子主催の饗宴に、「木瓜形鴛鴦文」・「八咫鏡形」のボンボニエールが用意された。
「木瓜形鴛鴦文」のボンボニエールは、皇太子の衣装、黄丹袍(おうにのほう)の模様である「窩に鴛鴦丸(かにえんおうのまる)」をモチーフとし、この意匠は、大正、昭和、平成の立太子礼のボンボニエールすべてに用いられた。
「八咫鏡形」のボンボニエールは、日本神話における「三種の神器」の一つである八咫の鏡をモチーフとしたものと思われる。

八咫鏡形 ボンボニエール
立太子礼午餐(大正5年(1916)11月)(霞関離宮・芝離宮)
 径5.1 高2.1
銀製、刻印「純銀 小林製」

★「八咫鏡形」のボンボニエールは、日本神話における「三種の神器」の一つである八咫の鏡をモチーフとしたものと思われる。

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