近鉄モ1601

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■モデルについて
昭和50年頃の製品です。旧型車を得意としていたロコモデルでも各鉄道会社の高性能通勤車を次々に発売していきましたが、そのなかの1つです。当時、名古屋の某百貨店で2輛セット完成品が販売されていました。さすがに地元百貨店だけあって名古屋線車輌を仕入れていたようです。この時は、特急車や2200系も並べられていました。
旧型車の艶消し塗装とはちがい艶のあるレッドマルーン色になり、ダイヤモンドレンズを使った2灯のヘッドライトをつけて高性能車らしいモデルに仕上がっています。床下も丁寧に作り込まれていて、ロコモデルの製品の中でも最も品質の高かった頃のモデルだと思います。1次車のモ1601は尾灯1灯ですが、このモデルでは2灯になっています。

■実車について
昭和36年に名古屋線に投入された高性能通勤車です。登場当時はベージュに青帯のカラーリングでしたが40年代に入ってマルーンに塗り替えられました。1601~1603は後に運転台を撤去して中間車化されました。中間化された車輌は冷房化されずにロングシートでありながら急行運用が多く、晩年には冷房車に増結されていたためあまり良い印象がなかった車輌です。1610以降の3次車は冷房化され養老線で平成時代まで活躍しました。

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