近鉄ク3122

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■モデルについて
大阪線に投入された戦後初の特急専用車で冷房化されたモデルです。昭和50年代中頃の製品だと思いますが、冷房装置やラジオアンテナをつけていますので特注されたモデルかもしれません。塗色も新特急色に塗り替えたオレンジ+ダークブルーになっています。屋上の冷房装置はバルサ材で整形されているようです。また、フロント右窓下にはラジオアンテナも付いており、非冷房の量産品に比べると実車の雰囲気をよく捉えています。

■実車について
2250系は昭和28年に大阪線に投入された特急車で3次にわたって製造されました。昭和34年に名阪直通運転が実現し高性能車エースカーが登場すると、中川・宇治山田間の短編成の連絡特急用にサ3020に運転台を設けたク3120が誕生しました。すでにサ3020には冷房装置を搭載していたため、運転台側には前照灯を内蔵した特異なエバポレーターになりました。エースカーによる置き換えが完了する昭和38年まで特急使命を果たしました。

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