三重交通4400形連接車

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■モデルについて
乗工社が昭和56年に発売した近鉄モ200のシンガーフィニッシュ完成品です。乗工社は1/87ナローを発売していたメーカーです。先行してキットが発売されていましたが、メーカーがウエザリング、フルレタリンングを施して完成品にしています。発売名は近鉄への吸収合併で改番になった「近鉄モ200」ですが、実際にはほどなくマルーンに塗り替えられたので三重交通時代の塗色での「近鉄モ200」は短期間でした。モーターは後期製品のキドマイティ仕様で、吊革、シートをつけ運転士、乗客を乗せてあります。
後年アートプロから同スケール、同形式が発売されていました。
■実車について
昭和34年に日本車輌で製造された三重交通三重線の新鋭ナロー電車です。三重線終点にある湯ノ山温泉を結ぶ観光線にふさわしく、3連接、垂直カルダン、自動扉などナローとしては画期的な車輌でした。湯の山線が標準軌に改軌されると北勢線に移籍しましたが、保守問題上、電装を解かれモニ220に引かれるトレーラーになりました。昭和52年の同線近代化で投入されたモ277とユニット編成を組み、さらに三岐鉄道になってからは再び三重交通色になり現存しています。

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