-
三重交通デ72
■モデルについて 乗工社1/87近鉄ナローシリーズとして昭和55年に発売された電気機関車のモデルです。発売名は「近鉄デ46」ですがこちらは三重交通色のグリーンですのでデ72になります。キットに含まれていた標識灯のホワイトメタルパーツは完成品では別物に変わっています。乗工社近鉄ナローシリーズでは、モ230も企画されていたようですが結局発売されることなく終わっています。 ■実車について 昭和6年製の電気機関車で2輛製造されています。ボンネットに前照灯が付いていましたがデ72はキャブに移設されています。三重線に移ったデ72は三重交通時代にサ100などを牽引し旅客用として活躍しました。一方、デ71は北勢線に残り、近鉄デ45となって昭和55年頃まで入換機として北勢線に在籍していました。
鉄道模型 HOナローゲージ 乗工社 28,000円塩浜検車区
-
近鉄デ46
■モデルについて 乗工社1/87近鉄ナローシリーズとして昭和55年に発売された電機機関車のモデルです。全軸駆動でギアボックスも精巧にできていましたが、キットではキャラメルモーターだったため非力でした。完成品ではキドマイティモーターに変更してこれを改善しています。塗装も鮮やかに仕上がっていますがレタリングは施されていませんでした。後年アートプロより同形のモデルが発売されています。 ■実車について 近鉄内部・八王子線に在籍した電気機関車です。元々旧北勢鉄道の砂利運搬用として昭和6年に2輛製造されましたが、1輛は昭和34年に三重線に移籍してからは昭和40年代前半まで付随客車を牽引した旅客営業に活躍しました。昭和50年に廃車となりました。
鉄道模型 HOナローゲージ 乗工社 29,000円塩浜検車区
-
近鉄モ240
■モデルについて 乗工社近鉄ナローシリーズの最後の製品となったモデルで、キットを組み立てたものです。このモデルはキットのみで完成品は発売されませんでした。製品の構成はモニ210と同一で側板を変更してモ240に仕立てています。箱のラベルも印刷ではなく形式がゴム印で押したようになっています。実車も1輛でマイナーな車輌だったのによく製品化したと思います。後年アートプロが製品化しています。 ■実車について モニ210と同じく昭和3年製です。当初はモニ210の付随車でしたが昭和26年に電動化されています。同形車は1輛のみでしたのでなかなか乗車の機会に巡り会いませんでした。モニ210より一足先に昭和52年に廃車になりました。
鉄道模型 HOナローゲージ 乗工社 11,000円塩浜検車区
-
近鉄モニ210
■モデルについて 乗工社が昭和56年に発売した1/87ナロー近鉄シリーズモニ210の完成品です。先行してキットが発売されましたが、初期製品はキャラメルモーターで後期製品はキドマイティモーターに変わっています。後期製品を完成品にしています。泥臭い実車とは似つかわしくないほど美しく仕上がっています。 ■実車について 昭和3年に三重線用に4輛製造された車輌で、内部・八王子線生え抜きです。荷物室をもつ両運転台車輌で、日中は単行で運行されることもよくありました。1輛の小さなマッチ箱電車なのに車掌も乗務して停車駅案内や検札もおこなっていました。近代化の波にも負けず遅くまで働き、昭和57年に廃車になりました。
鉄道模型 HOナローゲージ 乗工社 24,000円塩浜検車区
-
近鉄モ200
■モデルについて 中古品で購入したこのモデルはマルーン色で、箱も乗工社のキット白箱に1輛ずつ3箱に分かれています。ラベルには「近鉄モ200」となっているので乗工社製完成品だと思いますがこのように発売された完成品は見たこともありません。購入した店主の話によると一時期「関西乗工社」を名乗った下請けの某模型店がキットを組み立てて乗工社ブランド名で発売したモデルだということです。初期製品の特徴であるキャラメルモーター駆動のため非力でスピードが出ません。 ■実車について 今もなお三岐鉄道北勢線に在籍する3連接車です。当時としては画期的な垂直カルダン駆動でしたがメンテナンスに問題があり、昭和46年に付随車化されてしまいました。しかし、昭和52年に北勢線近代化により運転台を再び取り付け、モ277とユニット編成になっています。
鉄道模型 HOナローゲージ 乗工社 45,000円塩浜検車区
-
三重交通4400形連接車
■モデルについて 乗工社が昭和56年に発売した近鉄モ200のシンガーフィニッシュ完成品です。乗工社は1/87ナローを発売していたメーカーです。先行してキットが発売されていましたが、メーカーがウエザリング、フルレタリンングを施して完成品にしています。発売名は近鉄への吸収合併で改番になった「近鉄モ200」ですが、実際にはほどなくマルーンに塗り替えられたので三重交通時代の塗色での「近鉄モ200」は短期間でした。モーターは後期製品のキドマイティ仕様で、吊革、シートをつけ運転士、乗客を乗せてあります。 後年アートプロから同スケール、同形式が発売されていました。 ■実車について 昭和34年に日本車輌で製造された三重交通三重線の新鋭ナロー電車です。三重線終点にある湯ノ山温泉を結ぶ観光線にふさわしく、3連接、垂直カルダン、自動扉などナローとしては画期的な車輌でした。湯の山線が標準軌に改軌されると北勢線に移籍しましたが、保守問題上、電装を解かれモニ220に引かれるトレーラーになりました。昭和52年の同線近代化で投入されたモ277とユニット編成を組み、さらに三岐鉄道になってからは再び三重交通色になり現存しています。
鉄道模型 HOナローゲージ 乗工社 78,000円塩浜検車区