Fiat X1/9

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フィアットX1/9のスタイリングは、ベルトーネにおいてランボルギーニ・ミウラやランチア・ストラトスもデザインしたガンディーニによるもので、パッケージングと空力特性を見事に両立させている。また、ジアコーザ式の横置きFF機構をミッドシップに移設する画期的な手法は、トヨタMR2などの手本となった。

前期型のエンジンは1.3リッターSOHCの75PS(日本仕様は66ps)で車重が890kgと、これぞライトウェイト・スポーツと言うにふさわしいシャープなハンドリングをもたらしたに違いない。1978年からの後期型は1.5リッターの85PSで920kgになり、1982年~1989年はベルトーネが生産を引き継いだ。

バンダイの1/20・X1/9には、豊富なバリエーションがあった。
・モーターライズ/※ディスプレイモデル(エンジン&コイルスプリング&オプションのメタルホイール付き)…どちらも開閉機構あり
・ラリータイプ/※ノーマルタイプ…どちらもオーバーフェンダー、補助ライトのパーツ、ゼッケンなどのデカールが付属
・ボディカラー:※イエロー/ライトグリーン/レッド
※:展示車

例によって手強いキットだが、開閉機構のおかげで無駄のない優れたパッケージングを堪能できる。それだけに実車と同様にルーフトップをフロント・トランクに収納できるとよいのだが、残念ながら収まらない。これまた実車の巧みなパッケージングを証明しているとも言え、そうした実用性にもX1/9の魅力がある。

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