GMキットへのTN密連取り付け方法
初版 2019/03/09 08:29
改訂 2019/03/11 12:28
もうふた昔以上前に購入した近鉄電車のGMキットが「箱組み」まで行ってから長い間眠っている。それから、月日が経過しているうちに、Nゲージにはいろんな革命がおこり今では完成品で購入できる商品がありとあらゆるラインナップされた。金型・成型技術も格段と向上し、今では板キットは見劣りするが・・・・・、捨ててしまうのはもったいない。
そこで完成させて、その後発売された車両とも連結さるべく、TOMYTEC製TN密連カプラーの取り付けにチャレンジした。当然、当時はこのようなカプラは存在せず、キットに組付けられるようにはなっていない。床板にそのまま取り付けると、カプラをマウントするベースが車体裾下端よりはみ出してしまい不細工になるので、手間はかかるが実感的に見えるように取り付けることにしました。その加工方法をご紹介します。
ポイントは、TNカプラのマウントのベース下端が車体裾下端とツライチになるように加工する点です。
1.ツライチにするには
私が製作改造したのは、2410系のキットです。車体に床板を取り付け床板が車体の下端より奥まっているため、その寸法を測定すると0.5mmありました。TNカプラのマウントの板厚は1mmです。このまま固定するとTNカプラのマウントが車体下端より0.5mm見えてしまいます。
マウントが見えないようにするためには、床板を0.5mm削らなければなりません。さすがに削るのは機械がないとうまくできません。
2.寸法が決まったら
改造方法は、TNカプラのマウント部に相当する部分(床板先端より10mm)を思い切って切り落とします。そこに、1mm程度のプラバン(私は田宮製1.2mmプラバン)を床板の上部に接着します。プラバンは15mm角に切り落とし床板との接着しろは5mmとして固定します。さらに、0.5mmプラバンを10×16.5mmサイズで切り落とし、床板に接着したプラバンの床板側(下側)に接着します。
これで、床板の下面とプラバンの下面の段差が1mmとなり、TNカプラのマウントは車体に隠れます。
3.TNカプラの取り付け
TNカプラは、JC6334を使用します。マウント部のコの字部分は切り落として、平面部分のみにします。
車体に床板をはめ込み、TNカプラを床板に乗せ、TNカプラのマウント部の4か所の穴のうち前側の穴2か所の部分に細先の油性ペンで中心に印をつけた後、ピンバイスを使用してΦ1.0mmのねじ止め穴をあけます。TNカプラのねじ固定する穴はΦ1.2mmに拡幅します。
TNカプラを、床板に1.2mmのねじで固定するとカプラの取り付けは終わりとなります。
4.スカートの取り付け
キットに付いているスカートを取り付けますが、カプラが左右首を振りその幅が広いのでスカート固定用のステーのうち中央2か所は干渉しますので切り落として、両端のステーのみで固定することになります。
また、スカートを車体裾下端に合わせて接着するため、元の床板の高さに合わせなければなりません。その方法として0.5mmのプラ板を幅2mm、長さ3.5mmに2枚切り出し、貼り合わせた床板先端の両側に接着し、そこにスカートを接着します。
Junichi Kitamura
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