GMの新旧キット 近鉄2410系
初版 2019/04/09 23:22
Nゲージの鉄道模型メーカーグリーンマックスが設立され2019年で44年になるようだ。
私がまだ少年だった頃、当時はHOゲージが主流の時代で、鉄道雑誌の広告ページに掲載されている関水金属製の車両は驚くほど安価でした。記憶をたどると、キハ20が¥750だったと思う。それから少しして、自分で製作する模型メーカーとしてグリーンマックスが産声を上げました。客車のキットを皮切りに多数のモデル化を進めて行ったが、当時のKITは現状のディティールにほど良いものではない。
少々話はそれたが、1980年頃、近鉄のKITが2種類発売された。車体のみのKITで2両編成が¥800だったと記憶する。台車・パンタ・動力などは別売で有った。12200系と2410系の2種類。いずれも、McとTcの2両編成。屋根のクーラーやラインデリアは屋根と一体成型。床下機器は、客車KITと共用のウエイトを兼ねたダイキャスト製。近鉄電車は張り上げ屋根ですが、側板と屋根は屋根のアール開始部分で継ぐ現在の雨どいで分けるのとは異なっており、側板と屋根の継ぎ目の整形にも骨が折れるものであった。しかし、まだ車両の種類が少ない時代、KITが有るだけでもましな時代であった。
私も当時、キットを複数購入し中間車への改造など行い、2430系と1810系をいずれも3両編成で製作した事を覚えている。それから、10年ほど経過した頃に現在のエコノミーKITが発売されることになった。2410系、2600系、2610系に8810系さらに12200系も製作できる12400系とバリエーションも豊富な品揃えとなりました。
当時の模型は訳有って一度手放しましたが、20年ごろ前から再びKITを購入しだし製作することになりました。旧KITにも愛着があり少しだけですが、製作を始めました。2410系が1編成ほぼ完成したので、現在のKITと並べたり、連結したりしてみました。
まず、並べた写真ですが、手前が旧KIT、奥が現在のKITです。この写真ですとあまり差が認められないかもしれません。手前は、2413F 奥は、2412Fに見立てて製作してます。旧KITは、屋根に列車アンテナの穴が空いているので、そのまま取り付けています。実車は登場時はアンテナなしで登場しています。奥の2412Fはアンテナなしの登場時を再現しました。
さて、旧KITの床下ですが、KITそのままに組み立てる手も有りますが、昔の国鉄客車の床下ではいまいちなので、ここはこだわりを持って、現行エコノミーKITの床板と床下機器に置き換えることにしました。幸いにも、車体幅はエコノミーKITと同じで、車体の下端と床板の位置関係は若干異なるものの、側板内面にある床板固定のリブを若干削ることで容易に床板は固定できることが確認できたので、改造は意外に簡単でした。先頭部の連結器はもちろん、TOMIX製TN密連(電連付き)に交換してあります。
最後に、この新旧KITを連結させてみると、車体サイズの違いによりでこぼこ編成となります。左が現行KIT、右は旧KITです。連結したらご愛嬌ということになりましょうか?。模型は自分好み、自己満足できれば良いと思います。およそ40年前のKITでも、色あせずにモデラーを楽しませてくれる魅力が生きています。
Junichi Kitamura
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