火星人類の逆襲 / 横田順彌《新潮文庫》

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新潮文庫より1988年に発行された『火星人類の逆襲』です。横田順彌/著、文庫版モノクロ357頁、ISBN4-10-142103-X、定価400円。(カバーイラストはバロン吉元氏による)
明治物に定評があるSF作家・古書研究者横田順彌氏(1945-2019)によるSF小説です。横田氏は、明治の冒険小説作家・押川春浪と彼が主催した天狗倶楽部に興味を持ち、彼ら明治青春群像の活躍する小説を手掛けていました。画像2は横田氏の手掛けた押川春浪の評伝(徳間文庫)です。押川春浪は「海底軍艦」シリーズなど冒険小説作家として知られています。
“明治四十四年八月、巨大な円筒が東京湾に落下した。円筒から姿を現した四台の怪異な機械。それはなんと十三年前にもロンドンを襲った火星人類の戦闘機械だった。
高熱光線を発し、帝都を焼き払う戦闘機械。帝都危うし!
この危機に決然と立ち上がる押川春浪、吉岡信敬らバンカラたちの集団・天狗倶楽部の面々。帝都の運命や如何に!”
あらすじで分かるように、この小説はH・G・ウェルズ「宇宙戦争」のスピンオフとして書かれた作品ですが、登場する人物は、乃木将軍から市井の一般人に至るまでほとんどが実在の人物です。
横田氏によって活写された明治の日本人たちがSF的状況にどう立ち向かうか、SF的結末も含めて、大変楽しめる作品になっています。
#宇宙SF #冒険小説 #横田順彌 #押川春浪 #新潮文庫

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