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『太陽系グランドツアー / 中冨信夫』《新潮文庫》
新潮文庫より発行された『太陽系グランドツアー ボイジャー1・2号の旅』中冨信夫/著、文庫版カラー/モノクロ214頁。1989年発行、ISBN4-10-136604-7。定価480円。 NASA、宇宙開発について多数の著作を持つ宇宙工学アナリストの中冨信夫氏によるビジュアル文庫。“1977年8月と9月、木星、土星、天王星、海王星の四惑星に向けて探査の旅に出たボイジャー1号、2号の航跡を克明に追い、新発見の数々をビジュアルに紹介するオリジナル文庫”です。 全編グラビア頁で、カラーモノクロの貴重な画像が多数収録されている本です。 #中冨信夫 #NASA #Voyager #宇宙開発 #ビジュアル文庫
書籍 新潮社 300円程Jason1208
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『NASA航空機開発史 / 中冨信夫』《新潮文庫》
新潮文庫より発行された『NASA航空機開発史』中冨信夫/著、文庫版カラー/モノクロ262頁。1986年発行、ISBN4-10-136603-9。定価480円。 NASA、宇宙開発について多数の著作を持つ宇宙工学アナリストの中冨信夫氏によるビジュアル文庫。 “NASA(米航空宇宙局)というと頭に浮かぶのは、アポロ計画を始めとする宇宙開発の面だが、NASAはその名が示すとおりに、航空機の技術開発でも大きな役割を果たしている。NASAのもう一つの側面をビジュアルに紹介するオリジナル文庫”です。 全編グラビア頁で、カラーモノクロの貴重な画像が多数収録されている本です。 #中冨信夫 #NASA #航空機開発 #宇宙開発 #ビジュアル文庫
書籍 新潮社 300円程Jason1208
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『アメリカ宇宙開拓史 / 中冨信夫』《新潮文庫》
新潮文庫より発行された『アメリカ宇宙開拓史』中冨信夫/著、文庫版カラー/モノクロ262頁。1984年発行、ISBN4-10-136601-2。定価480円。 NASA、宇宙開発について多数の著作を持つ宇宙工学アナリストの中冨信夫氏による“豊富な資料とNASAのカラー写真で、アメリカ宇宙開拓の歴史をたどりその将来を描くビジュアル文庫”です。 全編グラビア頁で、カラーモノクロの貴重な画像が多数収録されている本です。 スペースシャトルの就航開始当時の発行であるため、それまでのNASAの歩みについて、大変分かりやすい文庫資料となっています。 #中冨信夫 #宇宙開発 #NASA #ビジュアル文庫
書籍 新潮社 1990年頃Jason1208
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SF映画の冒険 / 石上三登志《新潮文庫》
新潮文庫より1986年に発行された『SF映画の冒険』です。石上三登志(みつとし)[1939-2012]/著、手塚治虫/解説、文庫版モノクロ324頁、ISBN4-10-147701-9、定価400円。(カバーイラストはロバート・マッコール氏による) SF映画を中心に評論活動を行っていた石上三登志氏による評論集。「奇想天外」誌や「キネマ旬報」誌などに掲載された評論の集成です。 『スターウォーズ』『未知との遭遇』『シャイニング』『タイム・アフター・タイム』『エイリアン』『ブレードランナー』『遊星からの物体X』『ダーククリスタル』『トワイライトゾーン』他、《1970年代から1980年代半ばのSF映画黄金時代》の名作を網羅して、なかなか読ませるSF映画ガイドブックとなっています。 石上三登志氏は、『吸血鬼だらけの宇宙船』(奇想天外社)という評論集も書いてますが、出版当時としてはあまり取り上げられることが無かった、東宝特撮映画を取り上げていて面白かったです。 #映画評論 #SF映画 #特撮映画 #石上三登志 #新潮文庫
書籍 新潮社 400円Jason1208
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人外魔境の秘密 / 横田順彌《新潮文庫》
新潮文庫より1992年に発行された『人外魔境(ロストワールド)の秘密』です。横田順彌/著、文庫版モノクロ395頁、ISBN4-10-142104-8、定価480円。(カバーイラストはバロン吉元氏による) 明治物に定評があるSF作家・古書研究者横田順彌氏(1945-2019)によるSF小説です。横田氏は、明治の冒険小説作家・押川春浪と彼が主催した天狗倶楽部に興味を持ち、彼ら明治青春群像の活躍する小説を手掛けていました。押川春浪は「海底軍艦」シリーズなど冒険小説作家として知られています。 “南米のジャングル奥深くで発見された謎の台地。それは今なお太古の恐龍が跋扈する人外魔境(ロストワールド)だった! その調査を依頼されたバンカラ集団天狗倶楽部の押川春浪は、吉岡信敬らお馴染みの面々に、探検家の中村直吉などを加えた探検隊を結成し、勇躍日本を旅立った。果たして恐龍生存の秘密は解明できるのか? そして、一行を執拗に妨害するドイツの間諜の目的は?” あらすじで分かるように、この小説はコナン・ドイル「失われた世界」のスピンオフとして書かれた作品ですが、登場する人物は、ほとんどが実在の人物です。 『火星人類の逆襲』ともどもこのシリーズの妙味は、武侠小説を書いてた押川春浪ら天狗倶楽部一党が、そのまま武侠小説(冒険小説)で活躍するというところにあります。 横田順彌氏は、この書下ろしオマージュSFをもう一冊、新潮文庫で執筆する予定があったそうですが、何らかの事情により頓挫したそうで、残念なことです。 #SF #冒険小説 #横田順彌 #押川春浪 #新潮文庫 #オマージュ
書籍 新潮社 1994年頃Jason1208
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隠された十字架 -法隆寺論-《新潮文庫》
新潮文庫で1986年に発行(単行本初版は1972年)された『隠された十字架-法隆寺論-』梅原猛/著、文庫版528頁です。 哲学者・梅原猛氏(1925-2019)による日本古代史論の一冊。この「梅原史観」はそれなりの影響を残しました。山岸涼子の『日出処天子』なども、影響を受けていると言われています。 日本古代史の重要人物である、聖徳太子信仰の中心となっている奈良・斑鳩の法隆寺。 この日本最古の寺院には、聖徳太子の遺徳を讃え、太子一族の悲劇を伝える文物が多数残されている。だが果たして、法隆寺は単純に太子を崇め奉るだけの寺院モニュメントであろうか。 造像された後、ほとんど誰の目にも触れさせず厳重に保管され、秘仏となっていた東院夢殿の本尊・救世観音の意味は、また西院金堂の仏像群の銘文の矛盾、伽藍につきまとう死のイメージはどんな意味をもつのか? これら法隆寺の数ある寺宝は単純に聖徳太子を讃えるためだけのモノだろうか、それは悲劇的な最期となった聖徳太子一族を鎮魂し、怨霊たちの怒りや祟りを鎮めるための供物では無かったか?という論を展開していくのが、この論の骨子です。 個人的には、なるほどと思わされる部分もありますが、色々な歴史的事実から、この論のすべてが正しいとは言えず、歴史を解釈する仮説のひとつとして考えるべきと思っています。(法隆寺は常に朝廷の庇護を受けていたわけではない。現存五重塔が長期にわたり中心の柱だけしか無かったなど困窮していた時期もある。梅原説には矛盾している) 何にしても、法隆寺の存在が示す謎は、正史に残されなかった古代王朝興亡史の謎を秘めた歴史ミステリーとして、興味深いものがあると思います。 #歴史ミステリー #古代史 #奇説異説 #梅原猛 #聖徳太子
書籍 新潮社 1986年Jason1208
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赤ひげ診療譚《新潮文庫》
新潮文庫より2001年に発行された『赤ひげ診療譚』(初版1964年)です。山本周五郎/著、文庫版320頁、ISBN4-10-113406-5、定価480円。(カバーイラストは安野光雅氏による) “幕府の御番医という栄達の道を歩むべく長崎遊学から戻った保本登は、小石川養生所の“赤ひげ”と呼ばれる医長・新出去定(にいできょじょう)に呼び出され、医員見習い勤務を命ぜられる。貧しく蒙昧な最下層の男女の中に埋もれる現実への幻滅から、登は尽く赤ひげに反抗するが、その一見乱暴な言動の底に脈打つ強靭な精神に次第に惹かれてゆく。傷ついた若き医生と師の魂を描く快作。” 黒澤映画『赤ひげ』の原作としても知られる、文豪・山本周五郎の時代劇医療譚。かつての松下電器提供月曜ドラマ『大岡越前』『江戸を斬る』等の小石川養生所のイメージは、明らかにこの作品や映画から借りていたと思います。 自慢するほど山本作品を読んだわけではありませんが、山本周五郎作品の良さは、初見でも読み易い文章と分かりやすさにあると思います。 #時代劇 #通俗小説 #山本周五郎 #黒澤明 #映画原作 #新潮文庫
書籍 新潮社 480円Jason1208
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火星人類の逆襲 / 横田順彌《新潮文庫》
新潮文庫より1988年に発行された『火星人類の逆襲』です。横田順彌/著、文庫版モノクロ357頁、ISBN4-10-142103-X、定価400円。(カバーイラストはバロン吉元氏による) 明治物に定評があるSF作家・古書研究者横田順彌氏(1945-2019)によるSF小説です。横田氏は、明治の冒険小説作家・押川春浪と彼が主催した天狗倶楽部に興味を持ち、彼ら明治青春群像の活躍する小説を手掛けていました。画像2は横田氏の手掛けた押川春浪の評伝(徳間文庫)です。押川春浪は「海底軍艦」シリーズなど冒険小説作家として知られています。 “明治四十四年八月、巨大な円筒が東京湾に落下した。円筒から姿を現した四台の怪異な機械。それはなんと十三年前にもロンドンを襲った火星人類の戦闘機械だった。 高熱光線を発し、帝都を焼き払う戦闘機械。帝都危うし! この危機に決然と立ち上がる押川春浪、吉岡信敬らバンカラたちの集団・天狗倶楽部の面々。帝都の運命や如何に!” あらすじで分かるように、この小説はH・G・ウェルズ「宇宙戦争」のスピンオフとして書かれた作品ですが、登場する人物は、乃木将軍から市井の一般人に至るまでほとんどが実在の人物です。 横田氏によって活写された明治の日本人たちがSF的状況にどう立ち向かうか、SF的結末も含めて、大変楽しめる作品になっています。 #宇宙SF #冒険小説 #横田順彌 #押川春浪 #新潮文庫
書籍 新潮社 400円Jason1208
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血の収穫 / ダシール・ハメット《新潮社》
新潮文庫で1975年に発行(初版は1960年)された『血の収穫』ダシール・ハメット/著、能島武文/訳です。 “探偵会社コンチネンタルのオプ(探偵員)《わたし》は、鉱山会社社長の息子ドン・ウィルソンの依頼を受け、鉱山町パースンヴィルにやってきた。 パースンヴィルは、ドンの父で鉱山会社の社長エリヒュー老が労働争議を抑えるために雇ったマフィアが町に居つき、これに対抗する警察までマフィアのようになってしまい、ポイゾンヴィル(毒の村)の異名をとるほど荒れ果てていた。 しかしその状況を改善しようとしていたドンは、オプ《わたし》が着いたその日に街中で射殺され、寝たきりのエリヒュー老は、これを機にこの町のマフィアの一掃を《わたし》に頼む。引き受けた《わたし》はドンを殺したのが銀行の出納係アルベリーであることを突き止め、自首させる。 エリヒュー老は事件がマフィアの仕業でなかったことからオプ《わたし》への依頼を終了させようとするが、《わたし》はそれを拒否して徹底的にやることを宣言する。” ハードボイルド(したたかな)オプ(探偵)が活躍する、ハメットの処女長編小説です。 展開として、《わたし》はいくつもの殺人を調べる過程で噂や嘘を武器に、“ポイゾンヴィル”に巣食うゴロツキどもを相撃ちさせ、町の悪党を一掃することになります。 勘の良い方は気づかれたと思いますが、この作品は黒澤映画『用心棒』、『ラストマン・スタンディング』などの原案となった作品です。(『日本無責任時代』も影響受けているそうです) ただし、主人公《わたし》の固有名が登場しないことを始めとして、感情移入が難しいことから、読み進めるのに時間がかかりました。ハヤカワ・ミステリ文庫では、「赤い収穫」の題名で出版されていますが、あまり読書には勧められない作品かもしれません。 #ハードボイルド小説 #ダシール・ハメット #黒澤映画 #用心棒 #新潮文庫 #ハヤカワ・ミステリ文庫 #映画原作 https://youtu.be/763cIT4IXoQ
書籍 新潮社 1993年頃Jason1208
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手塚治虫を知るためのQ&A100《雑誌記事》
新潮社の雑誌「芸術新潮」2008年11月号より、「手塚治虫を知るためのQ&A100」です。手塚治虫先生生誕80周年記念の60頁以上の大特集です。 「芸術新潮」という雑誌は、一般的な“芸術”という枠に囚われず、サブカルに近いアートも取り上げるので侮れません。 数多くの興味深いQ&Aに、田中圭一氏による手塚漫画画風解析まであります。 #新潮社 #芸術新潮 #手塚治虫 #鉄腕アトム https://youtu.be/yULt_h3E_Ag
雑誌記事 新潮社 2010年頃Jason1208
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スヌーピーの秘密 チャールズ・M・シュルツの創作世界《雑誌記事》
新潮社の雑誌「芸術新潮」2013年10月号より、「スヌーピーの秘密 チャールズ・M・シュルツの創作世界」です。同年の「スヌーピー展 しあわせは君をもっと知ること」を記念した60頁以上の大特集です。 「芸術新潮」という雑誌は、一般的な“芸術”という枠に囚われず、サブカルに近いアートも取り上げるので侮れません。 サンタ・ローザという町はチャールズ・M・シュルツさんの故郷で、“チャールズ・M・シュルツ”ミュージアムがありますが、昨年の大山火事で建物近くまで被害が及んだという話を聞きました。 #新潮社 #芸術新潮 #チャールズ・M・シュルツ #Peanuts #スヌーピー #チャーリー・ブラウン https://youtu.be/lV3d-hprJ80
雑誌記事 新潮社 2017年Jason1208
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京都洋館ウォッチング《新潮社とんぼの本》
2011年に新潮社とんぼの本より発行された『京都洋館ウォッチング』です。B5変形版ソフトカバー・モノクロ125頁。 建築史を専門とする井上章一氏による、知られざる洋館建築の名所、京都の案内ブックです。「レストラン菊水」「東華菜館」「船岡温泉」等京都に、バブル後の今も残る名建築を尋ねて、案内してくれます。 表紙画像のレストラン菊水のビアガーデンで乾杯したことあります。 #路上観察 #アート #ノスタルジー #建築趣味 #西洋建築 https://youtu.be/82OmXCYckPw
書籍 新潮社Jason1208
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京都おもしろウォッチング《新潮社とんぼの本》
1988年に新潮社とんぼの本より発行された『京都おもしろウォッチング』です。B5変形版ソフトカバー・モノクロ119頁。 赤瀬川原平先生や藤森照信先生など、その道では聞こえた著名人たちが始めた《路上観察》というモノは読者として非常に楽しませて頂きました。この本は赤瀬川先生や藤森先生他《路上観察》の面々が1986年に京都で、路上観察を行った本です。 「錦小路の埋没鳥居」「御所の細道」(京都御所を囲む御苑周辺は砂利が敷かれていて、自転車などでは通り難いが、よく観察すると砂利道の中に細く自転車の轍(わだち)で作られた道がある)「東華菜館」「京都の名銭湯」等々、今では消滅したものも現存しているものも街角の事物に対する新しい物の見方というのを提示して楽しませてくれたと思います。 #路上観察 #アート #ノスタルジー #建築趣味 https://youtu.be/5ffBwEe23wI https://muuseo.com/jason1208/items/370?theme_id=8241
新潮社 1989年Jason1208
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福田繁雄のからくりデザイン《新潮社とんぼの本》
1986年に新潮社とんぼの本より発行された『福田繁雄のからくりデザイン』です。B5変形版ソフトカバー・モノクロ119頁。 日本の商業デザインに遊び心を注入し、《日本のエッシャー》と呼ばれた芸術家・福田繁雄先生の作品を取り上げた本です。 画像一枚目は、M・C・エッシャーの騙し絵『滝』を立体化した作品です。もちろん構造には矛盾があるので、ある一点から見たときだけ、エッシャーの『滝』が再現されるものです。企業CMに登場しましたが、動画はその概念を解説したものです。 画像四枚目は見る視点によって、別の意味になる彫刻・立体物。昔住んでいた処の近辺の宇部市中心部にこれと同種の福田繁雄先生の作品がいくつか設置されていました。 福田先生の作品は街中に設置されたモノが多く、無味乾燥な風景に機知やユーモアを感じさせてくれたと思います。 #騙し絵 #トロンプ・ルイユ #アート #錯覚 #不思議絵 https://youtu.be/Lqnyy-GMoJo
図鑑・写真集 新潮社 2003年Jason1208