スペイン古楽集成Vol.1/賢王アルフォンソ10世の編集による「聖母マリア頌歌集」(12~3世紀)

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ジブラルタル海峡を挟んでモロッコとは目と鼻の先、ヨーロッパでもその位置関係からか特殊な宗教、文化様式が発展したスペインの12〜3世紀、ルネッサンス期の音楽が作曲家でもあるロベルトプラによって体系化されたシリーズの記念すべき第一弾だ

楽譜や演奏形態、そして使用される楽器に関しては12世紀の半ば現在のスペインにあたるカスティーリャ王国を統治していたアルフォンソ十世、賢王と呼ばれ芸術文化を愛し優遇した政策を行なった王、によって詳しくまとめられた膨大な資料の一つでもある「聖母マリア頌歌集」に基づいて構築されている

ジャケに描かれているのはまさにその「聖母マリア頌歌集」の解説絵図の一つらしい
厚紙に印刷されコーティングされたジャケ自体もその内容に伴った気高く気品に満ちている素晴らしい仕上がりだ
12ページに及ぶ歌詞対訳を含む解説も小さな字でぎっしり埋められており資料的価値もかなり高い。
これを一通り読み理解すれば音楽を楽しむ大きな助けになる事は間違いない

演奏者はあえて正統な西洋音楽に毒されていない者を選び楽器においては当時使用されていた素材、製造法を忠実に再現し録音場所は古より存在する神学校の教会で臨んだと言う

楽器のみのインストから歌入まで短い24のピースが次々に登場する
驚くべきはその大半がかなりポップでありロックやポピュラー音楽に慣れ親しんだ耳にもさほど退屈に感じわれないと言う事だろうか
楽器のみのピースを聴いているとほぼイギリスの古楽バンド「グリフォン」その物である

俺は幼少時カトリック系の幼稚園に通わされていた
親がクリスチャンというわけでもなくただ単に歩いて行ける幼稚園がたまたまカトリック系であっただけらしいんだが…

そこでの日々は今も大きく脳裏に焼き付いている、
クリスマスやイースターはもちろん聖人歴に伴ってなんらかのイベントが頻繁にありその都度様々な聖歌を歌わされたり演劇をやらされたり法衣を着たシスター達の歌を聴かされたりしてきっとそれらによって自分の感受性の萌芽が産まれたと言っても過言ではないだろう

事実これらのカトリック系の大抵の聖歌は俺の心の奥深くに潜む郷愁感に強く刺激を与える
因みにゴスペルはプロテスタントだから全然違うよ 
単に音楽の一つのジャンルとして聴くには良いんだけどね。

カトリック系の幼稚園ってのは多分多くがそうだと思うんだけど1番根底にあるのが
「汝の隣人を愛せよ」
これに尽きると思う
実際他人に対する「気配り」を幼少時に形成するには最適な場所のひとつかもしれないかな?
無意識のうちにそれが出来る人間にするには幼少時の教育が必ず必要だ
子供がスポンジのようにいろんな事を吸収する期間なんてたかが知れてる

DVDやゲーム機やタブレットを与えて自分の子を放置していてはまともな大人になるわけがないぞ

絵本を与え自分で読ませ読解力と想像力をつけさせ
家の手伝いを毎日一つは必ず与え自分の役割としての責任感を育ませる

俺ももっと親としてちゃんとやればよかったと実はかなり後悔してるのであった

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    fanta

    2021/04/18

    美しい絵図ですね~。
    それと中世の楽器が興味深い、どんな音色だったんだろう。。。

    古代の弦楽器にも通じるかもしれませんが、
    ヨーロッパ、アラブ、インド、中国と、あの哀愁を帯びた音色は独特で好きですワ😊

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    • 信仰がベースになっているので人の心を打つ暖かな音色だったんでしょうね
      シルクロードは素晴らしい音に満ちていますね

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