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Cabaret Voltaire / Three Mantras
前にも書いたことあるんだけど 昔あった今池のピーカンファッジの500円レコードバーゲン 今はレコード一枚500円とか高ッ!って思うんだけどあの頃は中古レコードだと安くて1000円くらいだったからそれはもうここぞとばかりにジャケ買いしてたんだけど、今から考えてみればそのおかげでほぼどんなジャンルにも耐性が出来たんじゃないかと思う このキャバレーボルテール、あの時買ったのはもう手放しちゃってたんだけど、 どうしてももう一回欲しくて「ある程度高くても買うリスト」に入ってた一品 チベットの高僧の唱えるマントラのループに自然音や電子音、楽器の音などが無秩序にコラージュされてる、ただひたすらそれが続く、A面もB面もほぼ同じでひたすら続く 何か意味があるのだろうと必死になって聴いていたあの頃 今回久々に聴いてみたんだけど 「意味なんてない」んだよねw 意味とか必要ないんですけど あえて意味を見い出すとすればそれはお前がこれを聴いて感じた事 それが「意味」なんだよ そういう事なんだよね ちょっと毛色は違うけど同じようなケースでポピュラーなのが ビートルズのRevolution No.9 別に計算して作ったわけじゃなくて全て偶然に生まれたもの 結局答えは聴く側の心の中にあるんだろうね 今回国内盤なのでライナーになんて書いてあるか興味深かったんだけど 文字がバックのマンダラと一緒の濃さで読めね〜〜w 読めんよこれw 読みにくいライナーは数あれど 物理的に読めんのは初めてだ あ、そういう事か きっと心の目で読めと言ってるんだコレは #レコード #アナログレコード #アバンギャルド #ニューウェーブ #ラフトレード #ライナー読めん #心の目で読め #TheBeatles #JohnLennon #YokoOno
Jap 87 Japan Record RTL2001 ¥1980ジャケ買いマン
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Werner Muller / Schwarze Augen
見開きいっぱいに広がる美女の顔 タイトルの「黒い瞳」に呼応したかの如く瞳は限りなく黒い オリエンタルな魅力に満ちたエクゾティックで神秘的な瞳だよね そんな美女の上半分がアップになったジャケ、 俺の知る限り美女ジャケ史上最大のアップ率だ (目や唇とかだけのアップは無しよ) 驚くべきは帯が残っているという事 出展にあたっての撮影時にはあえて帯を右に寄せたんだけど本来なら肝心の顔が隠れる左側、 せっかちな購入者だったら即破り捨てたんじゃないかな? よくぞ帯を残してくれた ナイス購入者‼️ ウェルナーミューラーはドイツの音楽家、 ラテン系の音楽をやる時の別名はリカルドサントスだ 日本ではホリデーインジャパンで有名だよね #レコード #アナログレコード #EasyListerning #イージーリスニング #ウェルナーミューラー #リカルドサントス #ホリデーインジャパン
JAP 88 London SLC68 ¥100ジャケ買いマン
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スペイン古楽集成Vol.1/賢王アルフォンソ10世の編集による「聖母マリア頌歌集」(12~3世紀)
ジブラルタル海峡を挟んでモロッコとは目と鼻の先、ヨーロッパでもその位置関係からか特殊な宗教、文化様式が発展したスペインの12〜3世紀、ルネッサンス期の音楽が作曲家でもあるロベルトプラによって体系化されたシリーズの記念すべき第一弾だ 楽譜や演奏形態、そして使用される楽器に関しては12世紀の半ば現在のスペインにあたるカスティーリャ王国を統治していたアルフォンソ十世、賢王と呼ばれ芸術文化を愛し優遇した政策を行なった王、によって詳しくまとめられた膨大な資料の一つでもある「聖母マリア頌歌集」に基づいて構築されている ジャケに描かれているのはまさにその「聖母マリア頌歌集」の解説絵図の一つらしい 厚紙に印刷されコーティングされたジャケ自体もその内容に伴った気高く気品に満ちている素晴らしい仕上がりだ 12ページに及ぶ歌詞対訳を含む解説も小さな字でぎっしり埋められており資料的価値もかなり高い。 これを一通り読み理解すれば音楽を楽しむ大きな助けになる事は間違いない 演奏者はあえて正統な西洋音楽に毒されていない者を選び楽器においては当時使用されていた素材、製造法を忠実に再現し録音場所は古より存在する神学校の教会で臨んだと言う 楽器のみのインストから歌入まで短い24のピースが次々に登場する 驚くべきはその大半がかなりポップでありロックやポピュラー音楽に慣れ親しんだ耳にもさほど退屈に感じわれないと言う事だろうか 楽器のみのピースを聴いているとほぼイギリスの古楽バンド「グリフォン」その物である 俺は幼少時カトリック系の幼稚園に通わされていた 親がクリスチャンというわけでもなくただ単に歩いて行ける幼稚園がたまたまカトリック系であっただけらしいんだが… そこでの日々は今も大きく脳裏に焼き付いている、 クリスマスやイースターはもちろん聖人歴に伴ってなんらかのイベントが頻繁にありその都度様々な聖歌を歌わされたり演劇をやらされたり法衣を着たシスター達の歌を聴かされたりしてきっとそれらによって自分の感受性の萌芽が産まれたと言っても過言ではないだろう 事実これらのカトリック系の大抵の聖歌は俺の心の奥深くに潜む郷愁感に強く刺激を与える 因みにゴスペルはプロテスタントだから全然違うよ 単に音楽の一つのジャンルとして聴くには良いんだけどね。 カトリック系の幼稚園ってのは多分多くがそうだと思うんだけど1番根底にあるのが 「汝の隣人を愛せよ」 これに尽きると思う 実際他人に対する「気配り」を幼少時に形成するには最適な場所のひとつかもしれないかな? 無意識のうちにそれが出来る人間にするには幼少時の教育が必ず必要だ 子供がスポンジのようにいろんな事を吸収する期間なんてたかが知れてる DVDやゲーム機やタブレットを与えて自分の子を放置していてはまともな大人になるわけがないぞ 絵本を与え自分で読ませ読解力と想像力をつけさせ 家の手伝いを毎日一つは必ず与え自分の役割としての責任感を育ませる 俺ももっと親としてちゃんとやればよかったと実はかなり後悔してるのであった #レコード #アナログレコード #キリスト教 #カトリック #雪の聖母幼稚園 #古楽 #古楽器 #スペイン #賢王アルフォンソ #ルネッサンス #バロック音楽
JAP 91 日本コロムビア OS2418H ¥100ジャケ買いマン
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ザ・コンプリート・トリオ・コレクション
ドリーパートン(1946年生) リンダロンシュタット(1946年生) エミルーハリス(1947年生) それぞれがアメリカのカントリーミュージックで独自のアイデンティティを確立してるんだけどその3人がTRIOってユニットで1987年と1999年に発表した2枚のアルバムと未発表曲や別テイクを収録した3枚組 厚みはあるけどデジパック大にコンパクトに収納された3枚のディスクとブックレット、そして日本盤には日本語解説が付く とにかく質感がいいんだよねこれ デザイン、用紙の選択、そして印刷までとても行き届いた丁寧な良い仕事がなされている 俺が印刷屋にいた頃特に気を遣った仕事が美術展の図録、飲食店のメニュー、会社案内の3つ。 そう言った仕事の時は差し入れ持参で全ての工程に顔を出していかにもうるさい客の仕事であると現場にアピールした きっとこのCDの担当もそうしたんだろうな〜って思えるレベルの仕上がりだ 手にした瞬間に愛着が湧く、そう言ったのってレコードやCDに限らずいろいろなモノについても言えると思うんだけど大抵それらは隅々までキチンと作られてるんだよね。 楽器だってそう、洋服とか時計とかでもそう、実用品でも嗜好品でもそうあればある程その機能をいつまでも発揮してもらおうと使う側も扱いは自ずと丁寧になる、それが各工程に携わった職人たちへの感謝なのだ。 #DollyParton #LindaRonstadt #EmmylouHarris #Trio #Country #カントリー #三人娘 #音楽CD #ボックスセット #ナイスジャケ #ナイス装丁
JAP 96 ワーナー WPCR17397/9 ¥2980ジャケ買いマン
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Crying Group Sounds/涙のGS33
金メッキされたアルファベットのピースを台に置いて撮影 ヘイお待たせ! クソジャケ一丁上がり! これは酷いw もう少しなんとかならなかったのか スターズオンのショッキングビートルズの完全なるパクリでスターズオン同様冒頭のディスコ調のオリジナルに導かれGSのヒット曲を四つ打ちメドレー化 ここまでやると潔い 演奏自体はスタジオミュージシャン然な機械的さでグルーヴは一切なく面白みは皆無 それでも歌は結構本物に寄せていて無駄に上手いから悪くは無いんだけどね GS自体元々日本人の琴線に響く良いメロディーラインが多いしなんだかんだで全曲知ってるわけで聴きながら心の中で一緒に歌えちゃう そう言った意味では企画としては悪くなかったと思うんやけどいかんせんジャケががが… #レコード #アナログレコード #グルーヴサウンズ #GS #スパイダース #テンプターズ #ブルーコメッツ #タイガース #ワイルドワンズ #ランチャーズ #ゴールデンカップス #カーナビーツ #ジャガース #オックス
JAP 26 Climax(徳間)CMC2501 ¥100ジャケ買いマン
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マイク真木/BORO BORO GAKU GAKU(ボロボロ楽学)
「バラが咲いたの人」 これが俺ら世代が抱くマイク真木のパブリックイメージだ その正確な実態がなかなか認知される事なく彫りの深いその風貌から外人なのかハーフなのか?と言った曖昧な情報も加味され微妙な秘密のベールに満ちている かと言ってそれも能動的に事実を解明したくなるほどの重要事項では無いためうやむやのままだったんだけど、たまたまこのアルバムを入手して聴いてみたら俄然興味が湧いてきたのであった ま、ググってみたら即座にそれらの謎も解明したんだけどね ネットでの情報が整備されて久しいけど便利であると共に少し恐ろしさも感じてしまうよ で、このマイク真木って人…生粋の日本人でした モダンフォーク界隈の人で件の「バラが咲いた」でレコードデビュー、いきなり30万枚の大ヒットとなった模様、その後はこれといったヒットには恵まれなかった様だね、俳優とかもやりながらしぶとく芸能界を生き抜いている このアルバムはそんなマイクが1974年にリリースした作品でちょっと漫画チックなジャケは峰岸達という平凡パンチなんかにイラストを入れてたアーティストらしい、確かに平凡パンチ風?(知らんけど) イラストに描かれている髭もじゃの男はJohn McEuenと言ってニッティグリッティーダートバンドでバンジョー、マンドリンやフィドルを担当していた男だ、見開き中の写真からみても実質彼とマイクのコラボアルバムと言ってもいい感じなんじゃないかな? アイリッシュからブルーグラスあたりまでをルーツにしたフォークカントリーな楽曲が目立ちそれらをややコミカル風な日本語で歌ってる、楽器の選定やアレンジは相当マニアックで本格的だ。 マイクの他のアルバム聴いたことないからわからんのだけどこれはサウンド的には洋楽に振り切ってる日本のカントリー系では群を抜いて出来の良いアルバムなんじゃないかと思えてきたりして… #レコード #アナログレコード #フォーク #モダンフォーク #バラが咲いた #JohnMcEuen #NittyGrittyDirtBand #Bluegrass #ModernFolk #Country
JAP 87 東芝芝EMI、LTP-9111 ¥100ジャケ買いマン
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岩崎宏美/飛行船
小学五年生の時、俺の人生最初のモテ期が到来した 当時俺はマンガ家を志望していて2週間に一度の3本の連載を持っていてクラスの連中に回し読みさせていたのだ その3本+1本はこんな感じだ 「男軍対女軍」 これは当時クラスでドッジボールが流行していて男女に別れて昼休みや放課後に毎日のように対戦していてそれを漫画化したものだ 男軍はメンバーそれぞれに帝国海軍の艦船や航空機を振り分け女軍はアメリカを中心にした連合国の兵器だ、兵器を擬人化した艦これの40年先を行ってた画期的な作品である 「ウンコマン」 これはあまり評判はよろしくなかったんだけど当時戦隊モノのパイオニアであったゴレンジャーが放送開始、俺はそれにならって「ウンコマン」「シッコマン」「オナラマン」「オシリマン」「チ○ボマン」の5人の戦士が悪と戦う話を創作、しかし途中からトイレット博士のような下品なギャグマンガになってしまう、最終的にはクラスの誰かが親にチクってプチ問題化、あえなく休載となってしまう 「切手野郎」 ウンコマンの代わりに急遽連載を始めたのがこれだ。 切手収集を題材とした根性マンガで主人公(俺)が様々な苦難を乗り越えて珍しい切手をゲットしていく話だ、当時はクラスの大半の男子と一部の女子は切手を集めていたので分かる奴にはウケが良かったが分からない奴にはちんぷんかんぷんだったと思う 「ど根性ウサギ」 これが1番人気があった、主人公「俺」が広場で遊んでいた時に誤って転んでしまう、その転んだ時にちょうど真下にいた1匹のウサギを潰してしまうのだ、だがしかし、どっこい生きてたシャツの中 ぴょん太と名付けられた平面ウサギと実在のクラスメイトや教師達が登場する学園コメディだ 授業の狭間の休憩時間になるとクラスや学年の女子達が「画伯」と呼ばれていた俺の机の周りに群がり似顔絵のイラストを描いてもらう順番待ちをするのであった 俺は少女漫画も結構読んでいたので出来るだけ可愛く当時人気があった里中満智子風に盛って彼女らの似顔絵を描いてやる 彼女らはワーキャーと騒ぎながら順番を待つのである、 言ってみれば俺はていの良い美顔アプリの人力版だったのか? そのお返しとばかりに彼女達は誕生日、バレンタイン等、事あるごとに俺に貢物を送った 直接渡してくる者、オーソドックスに下駄箱に入れる者、果ては家まで直接持ってくる者様々だ、親は俺が何故こんなにモテるのかきっと不審に思ったに違いない。 クラスにはそんな取り巻きから一歩引いた位置にいた少女が居た、 特定されると困るので郁代としておこう、彼女は児童会(生徒会の小学校版)にも立候補する様なアクティブな子で少し背が低くハッキリした顔立ちの娘だ、プライドもきっと高かっただろう はっきり言おう、俺は彼女が好きだった 小学5年のボウズである、好きだからどうこうしようとかそう言ったのはなく本能的に好意を寄せると言うのかな? 単純に席変えで席が近くなったり遠足とかのグループが一緒になったり、そんな事で胸がときめくのである。 ちょっと前置きが長かったんだがようやく本題 当時郁代は岩崎宏美がかなり好きだと公言しており髪型は完全に岩崎宏美だった ちょうどこのアルバム「飛行船」に入ってる「未来」って曲がヒットしていた頃である いつしか俺の中では「郁代=岩崎宏美」と言う図式が出来上がってしまっていた 用もないのにレコード屋に行き岩崎宏美のレコードジャケを眺める日々だ この「飛行船」は欲しくてたまらなかったんだが¥2200は当時の俺的には一生かかっても到達出来そうにない天文学的数字に等しい 飛行船のジャケを脳裏にしっかり焼き付けそのジャケの岩崎宏美を微妙に郁代に寄せて描きこっそりプレゼントもした 最終的にそこそこ仲は良くなったんだが決定打には欠けていたのであろう、何かが起きるわけでもなく中学に進学、すぐに俺は引越しに伴い転校する事に… あんなに俺をチヤホヤした女達の大半は既にその興味を「俺」から「カッコいい先輩」に移していた模様。 転校の折、俺の下に届けられた餞別は数えるほどだった。 女は確実に男より早く大人になっていくものなのだと実感した瞬間だ。 そしてそれから30年以上の月日が経過したある日、 俺は偶然にも岩崎宏美のコンサートのチケットを2枚入手したのであった 「郁代を誘おう」 恐らく結婚もしてるだろうし子供も居て家庭があるだろう 下心は無い ただあの幼い日々に抱いていた感情を郁代に伝えたかっただけなのだ あらゆる手を尽くし郁代の消息をたどった俺。 案の定苗字は変わっていたが彼女と思われるFacebookの鍵がかかったアカウントを発見した 俺は芸名で登録していたんだけど「あの時の俺」だと言うことを添えてメッセージを送った 「岩崎宏美のライヴに行かないかい?」 答えはYESだ コンサートは4時くらいからで昼食を取ってから行こうと言う事になり昼前に待ち合わせをした 当時俺の髪は相当長かったので事前に少しだけ整えて同棲していた女にはバンドの用事があるとか適当なことを言って当日に臨んだのであった 駅前で待ち合わせをする事になり俺は駅の駐車場に車を停めて彼女を探す やっぱり小柄だった郁代がそこに居た おばさん化で夢が崩れ落ちる懸念は若干ながらあったのだがそれほどでも無い、いやあの頃の面影は十二分にある 事前に予約した回らない寿司屋でダラダラと飲みながら昔話をしその後コンサートに行った 昔の歌も織り交ぜながらのコンサートは元々歌唱力の高い彼女である、 30年の月日はアイドルではなく彼女をしっかりとしたアーティストへと成長させていた 俺と郁代もそうなのだ、30年の間にそれこそ様々な経験をし大人になっていたのだ コンサート後に喫茶店で軽く食事をした 「家まで送ろうか?」 彼女は電車で帰ると言いその申し出を断った それでいいのだ 今の人生に踏み込むべきではない 俺は改札口から彼女の姿が見えなくなるまで見送った 雑踏に紛れ彼女は数回振り返り俺の姿を確認するとニッコリ笑って手を振った 朧げに見える彼女の姿はあの頃の郁代の様にも見えた #レコード #アナログレコード #筒美京平 #岩崎宏美 #大人になるということ
JAP 83 ビクター SJX10141 ¥0ジャケ買いマン
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Pat McGlynn’s Scotties/same
1976年イアンミッチェル脱退後のベイシティローラーズに電撃加入したパットはなんと半年も経たないうちに速攻で解雇されてしまう… 諸説あるが男色家であったマネージャーのタムペイトンによるパット強姦未遂事件が原因であったと見られるのが一般的だ 多くのローラーズファンの悲しみの中急遽来日と共に発売されたのがこのパットのソロプロジェクト。 洋楽部門が弱かった発売元のキングの力の入れようも相当なものでフルカラーの帯をこの作品に奢ってしまうほどだ パット人気は日本でも相当だったようでBCR人気に翳りが出始めていたと思われる77年当時でもその勢いは俺が住んでた田舎の中学にまで波及、 そして俺もその勢いに乗せられ人生初のLPレコードとしてこのアルバムを購入してしまうという黒歴史的行為を犯してしまったのであった! アルバムはパットがBCR結成前に兄と組んでいたというバンド「ワッツアップ」を母体としているようで勢いのあるパワーポップの先行シングル「あの娘はアイドル」(タートルズのカバー)とパットのオリジナル曲2曲を含む書き下ろしだ。 それ以外の作曲はプロデューサーでもあるイギリスの職業作曲家Miki Antonyによるものでコレがまた地味なんだけどありがちなお子様向け売れ線ロックではなくポップかつセンチメンタルな曲が多くアルバム全体の「青春の儚さ」みたいな雰囲気を決定付けている。 その為質感は後期ウィングスや10cc辺りに共通する70年代中〜末期型の良質なブリティッシュポップの体をなしていて今でも十分に鑑賞に耐えうる仕上がりで実際俺も事あるごとに密かにターンテーブルに乗せる機会が多い。 パットの音楽性はその子供っぽいルックスに反して意外に硬派かつ黒人音楽にも造詣が深いようでソウルフルな一面もちらほら覗かせ侮れない。 実際アダルト路線に転向したBCRのアルバム「恋のゲーム」も当初レコーディングに参加していたパットの影響が少なからずあったと聞く。 現在も音楽活動を継続中らしいので俺は密かに応援しているのであった! #パットマッグリン #スコッティーズ #BCR #BayCityRollers #ベイシティローラーズ #パワーポップ #ソフトロック #あの娘はアイドル
JAP 81 London GP1085 ¥2500ジャケ買いマン
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森山良子/素晴らしい時間
ジャケを見るだけで70年代の空気感が見事に伝わってくるナイスジャケ、 秋も深まった頃だろうか葉を落とした木々はひんやりとした白っぽい風景に溶け込みひとり歩く森山の姿をくっきりと浮かびだしている コレ見開きジャケなんだけど裏面に景色の続きがあったら最強レベルなはず、少し残念 森山良子が1973年に放った本作はソフトロック歌謡史に永遠に残すべき名盤でA面が書き下ろし日本語曲、B面がタイムリーな洋楽カバー集となっている A面のオリジナルのクオリティはどの曲も相当高い、森山の澄んだ歌声はほとんどの場面においてダブルトラックで録音されており絶妙な揺らぎを生み出し楽曲を効果的に彩っているようだ A面ラストのソフトロック歌謡の名作コンピ「ソフトロックドライヴィン」に収録された「美しい星」は岡崎友紀の「風に乗って」と並んで俺的ソフトロック歌謡の最高峰 B面はレオンラッセルやヴァンモリソン、そしてエルヴィス のナンバー2曲等ケイトブッシュを思わせるハイトーンなストレートな歌唱の洋楽カバー群、こちらもA面に負けない仕上がりだ #アナログレコード #レコード #森山良子 #ソフトロック歌謡 #和モノ #ソフトロックドライヴィン
JAP 90 Philips 4FX8004 ¥100ジャケ買いマン
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中尾ミエ/恋のシャロック
1968年のニューリズムとしてビクターが推したのは「シャロック」 シャロックとはシャッフルとロックを合わせた造語らしいけどこの曲を知らない人的には「なんやねんそれ」状態 実際同時期に少し流行った「ブーガルー」ほど認知はされなかった模様。 シャロックの伝道師として中尾ミエが起用されたわけだけどジャケが強烈だね 紫色に裏焼きされた中尾の顔はまるでオバケである、いいのか??? ちょっとサイケな感じもあってその手のモノが好きなら全然OKなんだけどね… 多分一般的には「気持ち悪いから買うのはよそう」となったんじゃないかな? 後年ファズギターが効いたグルーヴ歌謡的な和モノとして評価されて日の目を見ることになる 楽曲的にはシンプルなんだけどファズが効きすぎたギターやゴリゴリのベース、チープなオルガンがハネたリズムに乗って暴れまくるスタイルでポイントは高く「ひとりGS」のカテゴリーに入れても見劣りすることはないね、 B面も同系統でクラブユースにも結構活躍しそうだから和モノDJなら是非とも持っておきたいアイテムだよ。 #アナログレコード #レコード #中尾ミエ #ニューリズム #シャロック #和モノ #ファズ歌謡 #ひとりGS #グループ歌謡 #チープオルガン #シングル盤 #ドーナツ盤 #45rpm #サイケ歌謡 #サイケな夜 #サイケデリックでいきましょう
JAP 84 ビクター SV1020 ¥500ジャケ買いマン
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赤い鳥/Studio Live
当時のバンドの政治的スタンスを反映してるのかヤバい位に赤いジャケが目をひきすぎ この赤はベタで印刷されててタイトルが白抜き、メンバーの部分は特色の銀で印刷屋泣かせ、これだけベタ部分が多いとオペレーターは目が離せないはず 結構売れたのか今でもハードオフのジャンクコーナー定番品のひとつ もうジャンクのエサ箱パッと見ただけで「お、あるな」とわかるレベル 状態がそこそこならとりあえず買ってしまう罪作りな一枚だ 東芝のリバティ帯のはずなんだけど残念ながら帯付にはまだ遭遇してない、ありそうなんだけどね 見開き中は黒地に演奏時の写真がレイアウトされててなんかビートルズのLet it beの見開き中や付属の写真集っぽい、絶対意識してるだろうね 少数の観客入れてのスタジオ一発録り、若干演奏は荒い部分もあるけど相当生々しい 民謡〜フォーク〜ロック〜ゴスペル〜聖歌のミクスチャー よくよく考えたらすごいバンドやったんだと久々に聴いて改めて実感 #アナログレコード #レコード #反戦 #うたごえ #民謡 #翼をください #紙ふうせん #HiFiSet
JAP 88 東芝音工Alfa LTP9049 ¥100ジャケ買いマン
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白季千加子/流れのままに
クレジットが無いから版画風のイラストなのかガチな彫下ろしの版画なのかは不明なんだけど色使いとか結構ヤバい、帯もおなじくタイトルが版画風でジャケの文字をただ縦組みにしたんじゃなくて帯は帯で描くか彫るかしてるね あーここまで来ると彫っててほしい 店頭で見かけたら 「あ〜こりゃヤバいヤツだわ」 と思わず手に取り買うか買わないか真剣に悩むレベルのナイスジャケ 俺はネットでたまたまこのジャケ見て存在を知って探したらオークション出てて速攻入札、誰とも競らずに落札できたよ 青森出身の彼女、東北の歌い手特有のひんやり感に溢れた声、 女として悟り切って絶望を受け入れてるようなそんな雰囲気の曲が多い、 そんな彼女はたぶん文学少女 おそらく弾き語り前提の曲が多かったんかな? 編曲は木田高介、商品としてわりと聴きやすくしてるんだろうけどたまに入るヴィブラフォンやエレピの音にかつてのジャックスの匂いを感じることも… 全体的には同じく木田が手がけた初期のリリィっぽい感もあるね、 アコギ一本で歌うのもぜひ聴いてみたかったかも? ジャケ負けしてない良い内容のアルバムだ 彼女この後も何枚かアルバム出してるんだけど活動自体はそんなに長くなかったみたい 今はどうしてるんだろうね #レコード #アナログレコード #フォーク #木田高介 #ジャックス #津軽 #版画 #ナイスジャケ #太宰治 #三島由紀夫
JAP 92 ポリドール MR3097 ¥500ジャケ買いマン
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Santana/same
派手さはないけどライオンの中に人間の顔や姿を巧みに隠した線画が印象的なサンタナの1st このイラストは60年代末のグレイトフル・デッド等のサイケデリック系のポスターやフィルモアのフライヤーを多く手がけたサンフランシスコ界隈で活躍したアーティストLee Conklinによるもの トリップ感溢れるぐちゃぐちゃなサイケデリックアートの祖として現在も活躍中だ サンタナのアルバムは基本ハズレはなくアルバム毎に性格は違うもののどれも一定の熱さを保ってるよね 俺のお気に入りのギタリストの1人だ。 #アナログレコード #レコード #サンタナ #Santana #ラテンロック #LatinRock #LeeConklin #サイケデリック #サイケデリックアート
JAP 89 CBS Sony /SONP50179 ¥100ジャケ買いマン
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Joan Baez / Come From The Shadows
反戦デモに参加して警察に連行される老夫婦の写真、よく見ると夫人の手にはVサインだ 確固たる意思を十分にジャケからも感じ取られるバエズ1972年のアルバムは今までリリースしてきた半インディーズのvanguardから大手A&Mに移籍しての第1作 日和って大手に併合したというよりはより広く多くの人に自分のメッセージを伝えるための手段なのであろう、実際お洒落なA&M色は殆どなくここでも不戦、非暴力と言った従来のバエズ節が炸裂してる ラストはほぼ原曲通りのアレンジで歌われるJohn LennonのImagine ベトナム戦争終結に向けて国が大きく動きつつあったこの時代のアメリカ… 音楽の力は決して無力ではなかったと間違いなく確信できる作品のひとつだ #アナログレコード #レコード #反戦フォーク #バングラディシュ #ベトナム戦争 #ベ平連 #安保闘争 #JohnLennon #Imagine
JAP 87 A&M(king) AML134 ¥70ジャケ買いマン
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Rainbow / Rising
怒られるかもしれないけどあえて言おう レインボーのジャケは圧倒的にダサいモノが多い そんなダサい中では異質のカッコよさを誇るのがこのセカンドだ 初期レインボーの中世的サウンドを見事に体現したイラストだよね これを描いたのはファンタジー系のイラストを得意とするKen KellyというアメリカのアーティストでキッスDestroyerやLove Gun、マノウォーの一連のアルバムのジャケも担当している レインボーでの彼の作品は残念ながら本作だけで次作「バビロンの城門」はまだ許せるとしてそれ以降サウンドの中世感が薄まりポップ化するのに比例して愛すべきクソジャケ系に移行することになる…マジで残念
JAP 85 ポリドール MWF1004 ¥100ジャケ買いマン