花笠お夏(菊地章子)

0

出だしが元禄花見踊りで始まる。
邦楽の定番中の定番といえる曲で例えるなら映画「赤穂浪士(または忠臣蔵)」で大石内蔵助が敵の目を欺くため京都で放蕩三昧の生活をするとき、座敷でかかっている、あの曲だ。
菊地章子は当時15才。と思えないすばらしい歌唱が堪能できる。
ちなみにこのレコードはアメリカ本土で発売されたものだが日米開戦まであと半年もなかった当時、両国の関係はきわめて険悪なものだったことは想像に難くない。そんな情勢の中このレコードが出ていた訳でアメリカの懐の深さを感じさせる。

Default