徳間書店 ロマンアルバム ハイパーホビーVol.43

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平成14年4月1日発行
発行所/株式会社徳間書店

平成14年(2002年)に徳間書店より刊行された「ロマンアルバム ハイパーホビーVol.43」です。同誌で毎号、ソフビ関連の情報を扱っていた「ソフビ道(のちに「そふび道」」というコーナーで、平成13年度(2001年度)に発売されたベアモデルのソフビを特集した「オールベアモデルコレクション2001」という記事が掲載されているので、参考資料としてアップします。
『ウルトラセブン』登場宇宙人・怪獣、東宝怪獣、マイナー作品キャラといった具合に、ラインナップが相変わらずバラエティに富んでいた平成13年度のベアモデル。個人的にはこの年のベアモデル・ソフビは『快傑ライオン丸』のデボノバと『光の戦士 ダイヤモンド・アイ』のキングコブラに尽きますね。本当に「まさか!」のソフビ化でした。あと、イベント限定で発売されたメカゴジラのオマケで付いていたミニサイズのブラックホール第三惑星人が好きで、本体のメカゴジラはとっくに手放してしまいましたが、このミニのブラックホール第三惑星人だけは、ブルマァクのメカゴジラの傍にずっと飾ってあります。

#徳間書店 #ハイパーホビー #ベアモデル #ソフビ #怪獣 

https://muuseo.com/dape_man/items/84
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ベアモデル デボノバ スタンダードサイズ 平成物
配下のゴースン魔人がライオン丸に次々と敗れ去っていくことに業を煮やした大魔王ゴースンが、自らの分身としてその体内より生み出した幹部魔人、デボノバ。 弛んだ皺が重なって出来たような醜悪な顔に、全身にある無数の疣々。独特の異形感溢れるビジュアルの魔人ですが、そんな見た目に相応しく、性格的にも卑怯で卑劣。その手段を選ばないやり口から、ネズガンダや大ガミラスなど、同じゴースン配下の魔人と軋轢を起こすことも度々あり、そういった意味ではこのデボノバの登場により、敵側のドラマも一段面白くなってきた印象があります。 前作『スペクトルマン』の宇宙猿人ゴリに続き、スーツアクターの遠矢孝信氏が手振りアクションで熱演していることもあって、ピー・プロ特撮のファンには忘れられない名キャラクターですね。 そんなデボノバを、平成13年(2001年)にスタンダードサイズでソフビ化したのがベアモデルです。 このデボノバがリリースされた頃のベアモデルといえば、マルザンやブルマァクで発売されなかった『ウルトラセブン』宇宙人・怪獣の補完を積極的に推し進める傍らで、その時期のレトロ怪獣ソフビメーカーとしては珍しく、『スペクトルマン』や『シルバー仮面ジャイアント』など、円谷・東宝以外のキャラクターにも光を当ててくれる、マイナー好みの、趣味性の強いメーカーというイメージも定着しつつありましたが・・・、それでもいきなり『ライオン丸』のゴースン魔人をリリースしたのには驚いたものです。 もちろんキャラ選択の妙だけではなく、ソフビ人形としても良く出来ていて、着ぐるみの雰囲気に忠実なリアルな雰囲気も持ちながらも、「昭和怪獣ソフビの空気感」にも気を配った絶妙な仕上がりはベアモデルならではのもの。ブルマァクのスタンダードサイズ・ライオン丸と並べても違和感の無い、平成レトロソフビの隠れた傑作です。 #快傑ライオン丸 #ベアモデル #ピー・プロ #ソフビ #怪獣 #怪人
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ベアモデル キングコブラ スタンダードサイズ 平成物
人間の姿を借りて現世で悪事を働く醜い亡者、前世魔人たちを率いている、地獄の怨霊の帝王、キングコブラ。 普段は香港裏社会のボス、源海龍の姿をしていて、全アジア征服という野望を実現する為の軍資金作り、「ハリケーン作戦」を日本で展開します。(この「ハリケーン作戦」というのは、脛に傷持つ政財界の大物たちから“汚れた金”を巻き上げようという作戦。慈善団体を隠れ蓑にして、金銭のやり取りをするところなど子供番組とは思えない妙なリアリティがあって実に面白かったです) その源海龍(とキングコブラの声)を演じていたのは、映画・TVドラマで数々の悪役をこなしてきた南原宏治氏。 源海龍の時の渋さと凄みのある演技、そしてキングコブラになってからの弾けた声の演技、硬軟を巧みに使い分けた氏の“怪演”もあって、キングコブラは同時期の特撮ヒーローの悪役の中でも一際印象に残る存在となりました。 特撮ヒーロー番組の怪人、というよりも、“魑魅魍魎” “妖怪” “魔物”という言葉が相応しいキングコブラ。 肩口から二匹のコブラが鎌首をもたげているその強烈なビジュアルは、ペルシャ神話の“蛇王”ザッハークを髣髴させますが(ブルーダイヤ「アラビアの王」の精霊とペルシャ神話の蛇王の戦い・・・。う~ん、『ダイヤモンド・アイ』は深いなぁ・・・)、そんな異形っぷりを余すところなく表現したのが、ダイヤモンド・アイに続き、ベアモデルより平成13年(2001年)に発売された前世魔人キングコブラのスタンダードサイズソフビです。アイのソフビ化にも驚きましたが、まさか21世紀に入って前世魔人のソフビがリリースされるとは思ってもみませんでした。本当、キングコブラとかデボノバとか、この頃のベアモデルのラインナップはちょっと尋常じゃないと思います。しかも、前世魔人は放映当時にもソフビ人形は無かったので、このベアモデルのキングコブラが唯一無二の前世魔人ソフビになりますかね。造形的には結構リアル寄りですが、やり過ぎない一歩手前の寸止め感が絶妙なこともあって往年のソフビ人形的な「味」は損なわれていないと思います。そして何よりも、別項で紹介したアイのソフビと並べると、本放送時には叶わなかったヒーローと敵役のソフビ遊びを疑似体験出来るのがうれしいですね。 #ダイヤモンド・アイ #光の戦士ダイヤモンド・アイ #ベアモデル #東宝 #萬年社 #ソフビ #川内康範 #前世魔人
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ベアモデル ブラックホール第三惑星人 ミニサイズ 平成物
『ゴジラ対メカゴジラ』に登場した初代メカゴジラは、最初、ゴジラに偽装し現れ、本物のゴジラとの戦いの中で化けの皮が剥がされたことで正体を現しましたが、その初代メカゴジラを造り出したブラックホール第三惑星人もまた、姿かたちこそ地球人にしか見えませんでしたが、実は猿人のような正体を秘めていた侵略宇宙人でした。 そんなブラックホール第三惑星人といえば、司令官役の睦五郎氏や、工作員として暗躍するR1号役の草野大悟氏(さんふらわあ船上で見せた、顔面の1/3が猿人化した姿がインパクト大でした!)が思い出されますが、ピー・プロ好きでもある私は『スペクトルマン』の宇宙猿人ゴリの中の人、遠矢孝信氏が、岸田森氏演じるインターポール捜査官・南原に倒されて、猿人の姿に戻っていくシーンでニヤリとしてしまいます。(ブラックホール第三惑星人には他にも、『スペクトルマン』の公害Gメン(怪獣Gメン)加賀信吉役の渡辺高光氏や、有藤年夫役の尾崎孝二氏がいました) ベアモデル製、ミニサイズのブラックホール第三惑星人。 こちらは単体で発売されたものではなく、平成14年(2002年)のイベントで発売されたスタンダードサイズのメカゴジラにおまけとして付属していたものです。 正直、本体のメカゴジラにはそれほど惹かれませんでしたが、このミニのブラックホール第三惑星人は実に良いです!この時期のベアモデルらしい味のある造形で、昭和当時に発売されていたミニソフビ、といっても違和感が無いような風貌が魅力的です。 本体のメカゴジラは既に手放してしまいましたが(笑)、このミニのブラックホール第三惑星人は、ブルマァクのメカゴジラの傍にずっと飾っておきたいと思います。 #ゴジラ #ベアモデル #ブルマァク #東宝 #ソフビ #怪獣 #宇宙人
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    dape_man

    2024/07/09

    フィギュアメーカーのCCPが、現物から型取りして製作したマスダヤ・三つ首竜のソフビの誌上限定版の販売がこの号でした。当時物ソフビ屈指の稀少アイテムですが、その販売実態、クルマニクラス・バロンザウルスからだいぶ間が空いてのソフビ化、原型師など、三つ首竜を取り巻く“ミステリー”に惹かれます。

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