ベアモデル キングコブラ スタンダードサイズ 平成物

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人間の姿を借りて現世で悪事を働く醜い亡者、前世魔人たちを率いている、地獄の怨霊の帝王、キングコブラ。
普段は香港裏社会のボス、源海龍の姿をしていて、全アジア征服という野望を実現する為の軍資金作り、「ハリケーン作戦」を日本で展開します。(この「ハリケーン作戦」というのは、脛に傷持つ政財界の大物たちから“汚れた金”を巻き上げようという作戦。慈善団体を隠れ蓑にして、金銭のやり取りをするところなど子供番組とは思えない妙なリアリティがあって実に面白かったです)
その源海龍(とキングコブラの声)を演じていたのは、映画・TVドラマで数々の悪役をこなしてきた南原宏治氏。
源海龍の時の渋さと凄みのある演技、そしてキングコブラになってからの弾けた声の演技、硬軟を巧みに使い分けた氏の“怪演”もあって、キングコブラは同時期の特撮ヒーローの悪役の中でも一際印象に残る存在となりました。

特撮ヒーロー番組の怪人、というよりも、“魑魅魍魎” “妖怪” “魔物”という言葉が相応しいキングコブラ。
肩口から二匹のコブラが鎌首をもたげているその強烈なビジュアルは、ペルシャ神話の“蛇王”ザッハークを髣髴させますが(ブルーダイヤ「アラビアの王」の精霊とペルシャ神話の蛇王の戦い・・・。う~ん、『ダイヤモンド・アイ』は深いなぁ・・・)、そんな異形っぷりを余すところなく表現したのが、ダイヤモンド・アイに続き、ベアモデルより平成13年(2001年)に発売された前世魔人キングコブラのスタンダードサイズソフビです。アイのソフビ化にも驚きましたが、まさか21世紀に入って前世魔人のソフビがリリースされるとは思ってもみませんでした。本当、キングコブラとかデボノバとか、この頃のベアモデルのラインナップはちょっと尋常じゃないと思います。しかも、前世魔人は放映当時にもソフビ人形は無かったので、このベアモデルのキングコブラが唯一無二の前世魔人ソフビになりますかね。造形的には結構リアル寄りですが、やり過ぎない一歩手前の寸止め感が絶妙なこともあって往年のソフビ人形的な「味」は損なわれていないと思います。そして何よりも、別項で紹介したアイのソフビと並べると、本放送時には叶わなかったヒーローと敵役のソフビ遊びを疑似体験出来るのがうれしいですね。

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