ベアモデル デボノバ スタンダードサイズ 平成物

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配下のゴースン魔人がライオン丸に次々と敗れ去っていくことに業を煮やした大魔王ゴースンが、自らの分身としてその体内より生み出した幹部魔人、デボノバ。
弛んだ皺が重なって出来たような醜悪な顔に、全身にある無数の疣々。独特の異形感溢れるビジュアルの魔人ですが、そんな見た目に相応しく、性格的にも卑怯で卑劣。その手段を選ばないやり口から、ネズガンダや大ガミラスなど、同じゴースン配下の魔人と軋轢を起こすことも度々あり、そういった意味ではこのデボノバの登場により、敵側のドラマも一段面白くなってきた印象があります。
前作『スペクトルマン』の宇宙猿人ゴリに続き、スーツアクターの遠矢孝信氏が手振りアクションで熱演していることもあって、ピー・プロ特撮のファンには忘れられない名キャラクターですね。

そんなデボノバを、平成13年(2001年)にスタンダードサイズでソフビ化したのがベアモデルです。
このデボノバがリリースされた頃のベアモデルといえば、マルザンやブルマァクで発売されなかった『ウルトラセブン』宇宙人・怪獣の補完を積極的に推し進める傍らで、その時期のレトロ怪獣ソフビメーカーとしては珍しく、『スペクトルマン』や『シルバー仮面ジャイアント』など、円谷・東宝以外のキャラクターにも光を当ててくれる、マイナー好みの、趣味性の強いメーカーというイメージも定着しつつありましたが・・・、それでもいきなり『ライオン丸』のゴースン魔人をリリースしたのには驚いたものです。
もちろんキャラ選択の妙だけではなく、ソフビ人形としても良く出来ていて、着ぐるみの雰囲気に忠実なリアルな雰囲気も持ちながらも、「昭和怪獣ソフビの空気感」にも気を配った絶妙な仕上がりはベアモデルならではのもの。ブルマァクのスタンダードサイズ・ライオン丸と並べても違和感の無い、平成レトロソフビの隠れた傑作です。

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