オレンジ ワルギルガー(ワルギンガー) スタンダードサイズ 当時物

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『流星人間ゾーン』にゴジラが初登場する記念すべき第4話で、ゴジラ&ゾーンファイター組の相手を務めた恐獣コンビの片割れ、ワルギルガー。
カタツムリのような飛び出た目玉に、ムカデを二足歩行怪獣に再構築したかのようなフォルム。肩口からは昆虫の触覚とも脚ともつかない奇妙な形状のモノが飛び出していたりと、相方のスパイラー同様、過剰なまでにデコラティブな井口昭彦節が炸裂した傑作恐獣ですね。ただ、同傾向のデザインのものが2体同時に登場したせいか、お互いの魅力が相殺され、スパイラー・ワルギルガー共に物凄いぶっ飛んだビジュアルなのに、逆に何となくインパクトが弱くなってしまった感があるのは残念なところです。

さて、オレンジのワルギルガー(足裏表記はワルギンガー)。このソフビは『流星人間ゾーン』の本放映の頃ではなく、1970年代末期の第三次怪獣ブームの頃に発売されたものです。オレンジという会社は企画会社のようなもので、実際に製造をしたのは合金玩具「アークロン」のブランドでも有名なアークです。やはり同期に発売された『シルバー仮面ジャイアント』や『アイアンキング』の怪獣・宇宙人、円谷エンタープライズ名で再版されたミラーマン怪獣のソフビと同じ流れの中で発売されました。
先に述べたように本編に登場したワルギルガーは、第二次怪獣ブームきっての名怪獣デザイナー、井口昭彦氏の魅力がたっぷり詰まった恐獣ですが、このオレンジのソフビはその良さを表現しているとは言い難い出来です。何よりもカタツムリとムカデと昆虫のハイブリッド怪獣のようなワルギルガーが、馬面のパチ怪獣みたいにされてしまったのが残念。とはいえ、この馬面ワルギルガーにもまた、昭和怪獣ソフビならではの味があり、これには捨て難い魅力があるのも事実です。

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