B-CLUB ブルマァク復刻版 ジレンマ スタンダードサイズ 平成物

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満月が赤く染まる夜、東光太郎が下宿する白鳥家に蠢くナメクジ様の奇怪な生物。この生物こそ、光太郎がエジプトから持ち帰ったペンダントの宝石を狙って、はるばる海を渡ってやって来た伝説の生物・ジレンマでした。翌日、光太郎がさおりにプレゼントしたペンダントを狙って、再び白鳥家にジレンマが現れますが、その際に光太郎が不用意に放ったZATレーザーを浴びてジレンマは巨大な怪獣と化してしまいます...
怪獣のモチーフとして、多いようで意外と少ないナメクジの怪獣、ジレンマ。ナメクジの怪獣というと、まず思い出されるのが『ウルトラQ』のナメゴンですが、ジレンマは純然たるナメクジの怪獣だったナメゴンに比べるとヌメヌメ感も弱く、しっかりと四肢があることから、より怪獣らしさを目指したナメクジ怪獣といえます。それでいて上から見た姿は、四肢が完全に背面に隠れ、ナメクジの雰囲気を損ねていないのが素晴らしい。触角の先端にある赤く光る目玉を含め、目が六つもある奇怪なビジュアルも、いかにも古代より生き永らえてきた怪獣、という雰囲気が醸し出されていていい感じです。
正直、あまり顧みられることの無い怪獣ですが、この辺りのデザインの妙味はもう少し評価されてもいいと思います。

そんなジレンマの、B-CLUB製ブルマァク復刻版のソフビ。
こちらもいわゆる幻11体シリーズ(ブルマァク時代に金型まで作られながらお蔵入りになっていた未発売のソフビ群)の一体で、2002年10月に発売されました。
劇中でのジレンマは基本的には四足歩行の怪獣ですが、マルサン~ブルマァクの怪獣ソフビではよくある「四足→二足にアレンジしてソフビ化」の例に倣って造形されています。とはいえ、劇中でのジレンマは二足で立ち上がる姿も見られますので、さほど突拍子も無いアレンジ、という訳ではありません。もちろん、造形も良いですし、見る角度によって印象が変わる、ジレンマのデザインの妙味を再確認出来るソフビですね。

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