旧バンダイ 宇宙鉄人キョーダイン スカイゼル ワイドスコープ テレシーバー 当時物

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昭和51年4月から翌52年3月まで放映された、東映・毎日放送制作、石ノ森章太郎(当時は石森章太郎)原作の『宇宙鉄人キョーダイン』。
同じ東映・毎日放送制作、石ノ森原作で、前年の昭和50年12月に終了した『仮面ライダーストロンガー』のあとを受け継ぐ形で制作された、いわゆるポスト仮面ライダー的な作品でしたが、ロボットの兄弟ヒーローがジェット機やスーパーカー、ミサイルに変形して戦うというスタイルが非常に斬新でした。ただ、そうした大掛かりな変形メカニック特撮は金がかかり過ぎたのか、割と序盤で消えてしまい、以降は東映ヒーロー王道の等身大アクションを基本とした、良くも悪くも仮面ライダーの亜流的作品となってしまいます...
闇将軍ガブリンやデス五人衆が登場する中盤以降の展開も好きなのですが、当初の変形メカニック特撮路線が継続していたら、石ノ森ヒーローの新たな潮流となっていたかも知れないと思うと、ちょっと残念ですね。

そんなジェット機やスーパーカー、ミサイルに変形可能な兄弟ロボットヒーロー、キョーダインの関連玩具というと、ポピニカや超合金がすぐに思い出されますが、こちらは「ワイドスコープ」「テレシーバー」を売りにした、ちょっと変わったソフビ人形です。
「ワイドスコープ」は、背面の覗き穴から対象物が魚眼レンズのように見えるだけというシロモノで、ハッキリ言ってかなり見難いです。もう一つの目玉、「テレシーバー」は、腕時計型通信機のチープトイで、中の絵柄を組み換えることが出来ます。なるほど、要するに子供が憧れる「スコープ」と「腕時計型通信機」という二つのアイテムを強引に組み合わせた商品なんですね(笑)
このシリーズでは、キョーダインの他にも同時期に放映されていた『ザ・カゲスター』『忍者キャプター』『大空魔竜ガイキング』『超電磁ロボ コン・バトラーV』といった特撮・アニメヒーローが挙ってラインナップされており、それなりにメーカーが力を入れていたシリーズであったのが窺えます。売れ行きのほうはあまり芳しくなかったようですが。
人形自体の大きさは約20センチ。小さめのスタンダードサイズぐらいの大きさで、それだけに造形的にはわりと良い感じに仕上がっていると思います。スカイゼルのシャープな格好良さがよく表現されていて、なかなか良い出来ではないでしょうか。

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