TANINO CRISCI タニノクリスチー SUEDE FULL BROGUE balmoral スエード フルブローグ バルモラル 内羽根

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Tanino Crisci(タニノ・クリスチー)が1876年のミラノに小さいなブティックを構える。ミラノの貴族たちの乗馬用ブーツや靴を作るところからスタート。シンボルマークの乗馬の絵は、創業時の店の看板であった。1919年ミラノより南の町ロンバルディア州パヴィーア県カステッジオに生産工場を設立。1日120足、年間で25000足の生産能力を有していた。1960年高級ブティックが立ち並ぶミラノのモンテナポレオーネ通りに初の直営店をオープン。1980年代以降、バッグ、財布、ベルト、小物、ウェアなども展開。2008年東京・銀座のショップがリニューアルオープン。国内では銀座と大阪梅田などに直営店を運営している他、セレクトショップにて取り扱いがあったが、2012年をもって全ての店舗が閉店。撤退した。

イタリア靴らしくマッケイ製法(こちらはマッケイグッド)を採用。素材はカーフスエード。素材の薄さから本物のカーフ(子牛)を使っている。キップ以上でも革漉き機でこれぐらいは漉けるが、穴が空き易く、強度も出ないためカーフを採用したのだろう。薄いので足馴染みが早く、マッケイグッドなので反り返しもグッドイヤーウェルトより良い。創業時から「靴の履き心地の良さ」に徹底的にこだわり続け、つま先の形状、アッパー、縫い目、踏みつけ部分、踏まずアーチなど厳密に設計されている。晩年、一部工程が機械化されたが、多くは職人のハンドメイドで行われていた。創業当時から作り続けるブーツはブランドの看板でもあり、定番の人気商品であった(ジョッパーブーツは是非入手したい)。

国内、特に中古市場でのスエードは不人気である。高額靴でもスエードになると途端に安くなる。スエードには独特な表情があり、高級なスエードは滑らかだ。画像では伝わらない、手にしないとわからない部分。しかも簡単な手入れで驚くほど復活するのでオススメ。

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