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初版 2017/11/29 23:30

改訂 2017/11/30 08:42

ポルシェのお話


ポルシェ911。今は“ナイン・イレブン”とイキった読み方が定着しましたが、私は“キュウ・イチ・イチ”と読みます。

911は356の後継として1964年に発表されました。開発コード名は“901”。当初これが車名になりましたが、プジョーが“3桁数字の真ん中0の車名”のパテントを取得していたため急遽“911”に変更されました。ここから歴史が始まります。

1974年、新型の930型が発表されます。当初930型はターボのみでNAモデルは77年まで901型を使用しました。

三代目は89年発表の964型。このモデルは走行性能向上を図るため4WDが設定されました。同時にサスペンションの改良と“ティプトロニック”というセミATが採用されました。

続く四代目は93年発表の993型。このころからフロントがスラントし始めます。リアサスペンションにマルチリンクが採用されました。

このモデルが空冷エンジンポルシェの最終型になります。

五代目は97年発表の996型。ここから水冷エンジンになります。コストカットの為、96年登場の2シーターのオープンモデルのボクスターと共通化が図られその特徴的なヘッドランプ形状から“涙目ポルシェ”と言われました。カーズのサリーちゃんですね。

続いて04年発表の997型。丸型のヘッドランプに戻ります。後期型からPDK(ポルシェ・ドッペルクップルング)というデュアルクラッチのATシステムが搭載されます。このころからボディが大型化していきます。同時に個人的に“911はこれじゃない感”が増していきます。

そして2011年発表の現行モデル、991型です。シャシの材質を変更し軽量化、ホイールベースも延長され更に巨大化しました。また、マイナーチェンジでエンジンがダウンサイジングターボとなり“911は全てターボ車”という“911はこれじゃない感”の増加も図られました。

しかしデビュー以来、これほど基本形状やレイアウトが永きに渡り継承された車は珍しいのではないでしょうか。各モデルの稼働率もほぼ6割キープといわれ、多くのファンを持つ名車の一つと思います。




#コレクションログ
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ace

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    ツァア大佐

    2017/11/30

    う〜む。勉強になりました\(^o^)/

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      ace

      2017/11/30

      ありがとうございます😊

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    who-me-A

    2017/11/30

    ホンとにかゆい所に手が届く解説で助かります。ase383さんの”じゃない感”はよく解ります。ナローポルシェと言われる頃が私は好きでした。

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      ace

      2017/11/30

      ありがとうございます😊
      ナローはいいですね!でも注意してください。大抵は901型を"ナロー"と呼びますが、68年からホイルハウスの縁がちょいオバフェンになるので"ナロー"はそれ以前!という方もいらっしゃるので😅
      マフラーメーカーの動画です。キャブ車のいい音をどうぞ!
      https://m.youtube.com/watch?v=VBxaiNvYrcI

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