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パイロット エラボー 樹脂軸 SF
1978年、「日本の文字を表現するのにふさわしいペン先」を創る、をコンセプトに全国万年筆専門店会とパイロットが共同し、6年の開発期間を経て発売した万年筆。
その3代目に当たる現行品で、軸は金属(黄銅)製と樹脂製の2種類があり、これは樹脂軸。
カートリッジ/コンバーター両用式(ただしCON-70は不可)。
ニブを横から見た時の、ハヤブサの嘴を思わせる特徴的なシルエットから、かつてナミキ ファルコンの名で海外でも販売されており、10年ちょっと前にYouTubeに上がった魔改造されたナミキ ファルコンを使ったカリグラフィーの動画に触発される人は未だにいるらしい。
ちなみに実際にメーカーが製造したそのままを購入してもあの動画の個体の様にはフレックスしませんし、あんな事した日にゃ確実にペン先を痛めます、念の為。
軟調ニブ全般に言える事だが、変に筆圧を意識せず、他の万年筆を扱う時と同様に普通に書いたらいい。結果として抑揚の付いた味のある筆跡になる。
実際に使ってみた印象だけど、軟調ニブと言われてはいるが、書き味自体は、例えば同じパイロット製であるカスタムレガンスの14K5号Fニブと比べても結構カリカリしている印象。
タッチは軟らかいというより弾性があると言った方が適切で、同じパイロットの軟調ニブであるフォルカンの様なフニャ、とかフワっといった感触ではなく、バイーンとかグイーンって感じかな(伝わる事を願いますw)。
この弾性は先程も触れた、ニブの中ほどで隆起している独特なペン先の形状が大きく影響しているらしい。
まだ僕自身使い熟しているとは言い難いが、面白いペンだと思う。