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Shlitz Beer #2 ( Walthers / HO )
貨車模型としてはメーカー不明なんですが、ウィスコンシンのビール、「シュリッツ」です。
綺麗なデザインです。黄色ベースのボディに大きくロゴが描かれています。
木造の古い時代のアメリカの貨車をモデルにしています。
中古品を手に入れましたが、リアルなケーディーカプラーに交換されててお得品でした。(※とは言え、小部品の欠損、容易に交換できない車内の錘が外れて直すのに苦労したり、、、少し難アリ品ではありました)
米国ウィスコンシン州ミルウォーキーは、古くからアメリカのビール醸造の中心地として知られ、数多くのビール製造会社が存在していました。そのうちの一つ、かつては「バドワイザー」を扱う大企業アンハイザー・ブッシュ社とトップ・シェアを争っていたのが、この「シュリッツ」(Schlitz)ビールでした。
創業は1849年、ドイツ系アメリカ人のA・クリュグ氏が醸造所を立ち上げ、その後、ドイツからの移民者ヨーゼフ・シュリッツ氏が入社、後にシュリッツ氏が同社を買い取って社名を「Joseph Schlitz Brewing社」に改め、そこからシュリッツ社の発展が始まり、20世紀初頭には全米第3位の規模にまで拡大されました。
1970年代までに全米第2位の地位を保っていたものの、バドワイザー等の競合との激しい競争のなかでシュリッツは原料の質を落とすコストダウンを実施、これが凋落の引き金になったようで、以降、さらにミラー等のライトビールのブームにも押されるなど売り上げは低下、1980年代、大株主が所有株を手放し、紆余曲折の末にビール大手パブスト社の傘下となり、伝統あるシュリッツ・ブランドは缶ビールとして製造されているものの、最終的なマイナス・イメージが尾を引いて、今では「安物ビール」として市場で扱われているようです…。なんか悲しい結末ですね。
経緯判断の誤りがせっかくのビジネスを傾けてしまった、悪い例のひとつです…。
模型に戻りまして、貨車の側面のシュリッツのロゴの下に「THE BEER THAT MADE MILWAUKEE FAMOUS」とあるのは由来がありまして、、、1871年のシカゴ大火の際、シュリッツ社が避難民に大量のビールを提供、同社のビールが各地に広まるきっかけとなったのですが、そのとき生まれたキャッチコピーが「ミルウォーキーを有名にしたビール」、このフレーズだったのです。
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