ワイン大樽貨車#4「Federico Paternina (Rioja)」 ( Electrotren / HO )

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スペイン北部、リオハ(Rioja)地方ではエブロ川の流域にワイン畑が広がり、古くからワインの銘醸地として知られ、スペインを代表する高品質の赤・白のワインが作られています。

特に、19世紀後半のフィロキセラ虫害でフランスのぶどう畑が壊滅した際に、フランスの酒造家がスペインに移住してワインづくりを伝えたことにより、スペイン・ワインの品質が向上したといわれています。

そのリオハ地方、アルタ地区にあるFederico Paternina(フェデリコ・パテルニーナ)社は1896年創業、高品質のリオハ・ワインを作り出すワイナリー(ボデガ)として知られ、赤・白ともに普及品から高級ラインまで、数種類のボトルが日本にも輸入されて販売されています。1999年の世界の銘酒辞典にも掲載されていました。

模型は、スペインのエレクトロトレン(Electrotren)社製のHOゲージ、箱の感じからして1970年前後の古いモデルのようです。2つのワイン樽部分は木製で、その他の部分はすべて金属製、金属シャーシの底面には Made in Spainではなく、「MADRID (Espana)」の刻印があります。時代を感じる味のある鉄道模型モデルです。
ここまで来ると、スケール・モデルというよりアンティーク品に近いですね。

箱に値札のようなものが付いていますが、オーストリア?の町の名前の付いたタグで、店は現存さないのかネットでは引っ掛かって来ませんでした。
海外で発売されたものだとして、今年に私の手に渡るまで、どの国から何人のコレクターの手を渡ってきたのでしょうか…。歴史を感じる一品です。

こうした「大樽貨車」(タルが2つ搭載された貨車)は、ワイン貨車では各社から各種発売されていますね。いつか、すべて連結して「ワイン樽列車」を走らせてみたいものです。

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