Staufen Bräu “Dampf Bier”(Märklin mini-club / Z gauge)

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2001年5月、ドイツのModelbahn Treff(鉄道模型フェア、とでも訳せばいいんでしょうか)のフェア限定の記念貨車です。

この年は、メルクリンの本社があるゲッピンゲン市(Göppingen)がフェアの会場だったので、メルクリンの製品がそのイベント貨車のベースに選ばれたのでしょう。

こちらは小さなミニクラブ、Zゲージでして、
珍しい古典タンク貨車ベースのビール貨車です。(ちなみに私は持っていませんが、HO版も発売されてまして、そちらはワイン樽貨車がベースの製品、、、これもなかなか良い1両です。欲しいですね。)

この“DAMPF BIER”なるビールですが、特定の銘柄ではなく、dampfとは“蒸気”というドイツ語で、“蒸気ビール”というビールのスタイルのひとつです。
蒸気機関を活用して安価な製造法により作られていた上面発酵ビールで、ヴァイツェン製造から出た余剰酵母、自家製の安いホップ、低温殺菌もせず地下室に保存…のように、低コストで安さを追求して作っていたので、別名“貧民のビール”とも言われていまして、19世紀末ころまで主にラインラント地方やバイエルン地方を中心に普及していたそうです。(その後、1980年代以降、また作り始めるところが出てきたようで…。)

タンク側面をよく見ると、とても小さいのですが(直径 約5mm)、ゲッピンゲン地元の醸造所、シュタウフェンブロイ(Staufen Brau)のロゴが入っています。

そこでもう少しネットで調べてみましたら、とある方のブログに、1997年にもゲッピンゲンでフェアが開催され、その際、地元のシュタウフェンブロイが蒸気ビール(DAMPF BIER)を醸造し、会場で売られていた、とのことでした。
この貨車は2001年のフェアのものですが、この年も同じくそうしたのでしょうかね。

とにかく小さいです。小指サイズ。

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