HONDA MONSTER BIKE CONCEPT(2004)

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12/8(金)〜12/10(日)
幕張メッセで開催される「東京コミコン2023」に初出展する"SYD MEAD LAB."(ブース: G8)より、新たに限定ポスターをリリースします。これは一昨年、シドミードのオフィシャル・アーカイブを5週間に渡って整理した際、私がキュレーションした中から厳選しました。

このアートは統括マネージャー含め、アメリカ人と日本人の若い2輪デザイナー達のデザインすることに対する意識の醸成の為にHRCから依頼されています。
 ・デザインすることの楽しさと難しさ
 ・既成概念に捉われない創造力の醸成
 ・夢の世界を具現化するストーリー性 
 (意味あるデザインとは?)
 ・具現化のためのデザイン手法
 (スタイリング・グラフィック・人物表現・陰影・構図など)
 ・偉大なデザイナー: シドミードと
 直に会って話すことでの学び
 ・デザイン室に設置し常に観れることで上記を忘れず日々の仕事に活かすこと

これらを目的に、シド・ミードとHRCとの間でデザイン制作に向けたあらゆるディスカッションが展開されました。

この20年も前に描かれたアートにこだわったのは、理由は何だったのだろうか。
当時の2輪統括マネージャーさんや、制作プロデューサーにヒアリングしながらも再認識できたこと。制作当時はシドミード師匠は既に71歳。脂も乗り切った頂点であり、生涯の50作を自薦する回顧展(プログレッションズ展)のおよそ10年前に遡ります。このアートのシナリオを組み立てながら、モンスターバイクのコンセプトには、他社メーカーの特徴に始まり、マシンとしてのコックピット、ホイールからバイクの制御システム、オーバルコースと遠景の建築デザイン、ピットクルーのユニフォーム、インターフェースとしてのピットの表示ディスプレイ、バイクをあらゆる角度で複数見せる構図レイアウト、光と影の陰影など、シドミードたるデザイン要素とアイデアが満載なのです。

このポスター化のために、知的財産所有権、著作権、複製権などクリアするために困難を極め、シド・ミード社や本田技研工業、ダンロップ、D.I.D.,SHOWAを含む7社にまたがった許可申請と審査を経た結果、特別な契約に基づいて、限定された期間と場所で日本限定販売100部のみのリリースに漕ぎ着けました。先ずは東京コミコンで先行販売を予定しています。

東京コミコンでは、このアートだけに留まらず、他にもポスターとカードを準備しています。特に、移動中の機内やプライベートな時間で描かれた"カートゥーン"は、今までSFでしか馴染みのないファンにも意外な魅力に映ることでしょう。
東京コミコンの初日 12/8(金)を皮切りに、更に新しい発表を用意しています。こちらはポスターとは異なり、シド・ミードと組んだチャレンジです。制作チームからは、「即完」という予想が立てられています。

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