- Sekisentei Japanese Mineral Museum
- 39F 鹿児島県 Kagoshima Pref.
- 金鉱石 (gold ore) 菱刈鉱山 #250
金鉱石 (gold ore) 菱刈鉱山 #250
菱刈鉱山(含金銀石英氷長石脈)の金鉱石です。この標本はふるさと納税(伊佐市)の返礼品として入手しました。(1~2枚目は背景をソフトウエア処理しています。)
菱刈鉱山は住友金属鉱山が経営する金鉱山で現在日本国内で金の採掘を主目的に商業的規模で操業されている唯一の鉱山として有名です。菱刈鉱山の鉱床は「浅熱水性鉱脈型金銀鉱床」で、今からおよそ100万年前に形成されたと考えられており、地質学的には非常に新しい鉱床で、約65℃の温泉水を伴っているのが特徴とされています。
菱刈地域は江戸時代から産金地として知られ、1960年代から金属鉱業事業団(現:独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構)が金鉱探査を行い、1981年(昭和56年)に金鉱脈が発見され、住友金属鉱山が1985年(昭和60年)に出鉱を開始しました。菱刈鉱山は鉱石1トン中に含まれる平均金量が約20グラムという高品位(世界の主要金鉱山の平均品位は3〜5グラム)を誇っており、2023年3月末時点で累計産金量は264トンに及び、第二位の佐渡金山(83トン)を大きく凌駕する歴史的にも日本最大の金鉱山で、現在も年産約4トンのペースで生産を続けています。