トヨタコロナハードトップ 1800EXサルーン(82年式)

0

7代目T140型コロナの2ドアハードトップです。ファミリー系のグレードにおいて上級仕様となる1800EXサルーンを再現しています。

7代目コロナは1982年1月に登場、当時大ヒットしていた910型ブルーバードに対抗すべくスタイリッシュなイメージが強調されていました。CMもあからさまに910型ブルーバードを意識した内容となっています。代々トヨタの中核をなすミドルセダンとして比較的保守的なモデルチェンジを重ねてきたコロナとしては思い切った路線変更と言え、コロナらしからぬスポーティなキャラクターが与えられていました。スポーツモデルである1800GT-T及びGT-TRには兄弟車であるセリカ及びカリーナ同様、国産車初のツインカムターボが搭載される等、勢いが感じられました。コロナとしては最後のFR車となり、1年後にはコロナ初のFFとなる8代目T150系が発売されるも暫くは7代目と8代目が併売されています。ハードトップは1985年にFFのコロナクーペにバトンタッチされる形で消滅しましたが、セダンは1987年まで、タクシー仕様に至っては1998年まで販売されるという長寿モデルでした。

7代目コロナのミニカー自体が珍しいですが、ハードトップのEXサルーンというのがまたマニアックに思えます。人それぞれですが、スポーティな車種で敢えてのファミリー系グレードというのは個人的に寧ろ魅力を感じます。落ち着いたツートンのカラーリングにEXサルーン用のホイールが実に味わい深いです。良い意味で4ドアセダンのイメージが強く感じられる雰囲気です。いかにも80年代らしい直線基調のスタイリング、突き出たバンパーも余す所なく再現されており大変魅力的です。因みにトミカリミテッドヴィンテージNEOではこの世代のセリカ・カリーナ・コロナの三兄弟が全て製品化されており、開発陣の方々の強い拘りが感じられます。

Default