- Matsu_Crystal Museum
- 9F 栃木県産水晶
- 栃木県鹿沼市引田 引田鉱山 紫水晶
栃木県鹿沼市引田 引田鉱山 紫水晶
「ミネラ」89号掲載
手持ちの紫水晶の中で最も美しい標本の一つです。コロナ禍の2020年、どこかのミネラルショーにて手に入れることができた紫水晶で、フラワーアメシストと言える物です。
サイズは6cm。ネットでファインミネラルとして掲載されている物はこの見た目で、10cm近いかそれ以上のが多く、偽サイトで販売されています。それだけ人の目を惹きつける美麗結晶なのです。
極細の紫水晶が束状に連なり、一つの紫水晶を成しています。光を当てるとレリーフ状に見えるその様はまさにフラワーアメシスト。厳密に言えば、花のように広がっているフラワー水晶とは言えないかもしれませんが、その生成過程は同じ。それぞれの束に頭が付き、割れや欠けも上半分にはほとんどなく、目立ちません。裏面は蝕像にも見える鉱物の干渉痕が、僅かな黒緑になっています。
裏側から光を当てると尚良し。桃色に似た紫、桃紫色(園芸関係で使われる色、とうししょく)が浮かび上がります。購入当時からこの色合いが好きで、よく光を当てて楽しんでいました。
手持ちの紫水晶としては、雨塚山の単結晶、宝川のクラスターに並んで大好きな標本です。
https://muuseo.com/Matsu_Crystal/items/17
https://muuseo.com/Matsu_Crystal/items/65