Nゲージ マイクロエース E721系0番台P-1編成+P-19編成

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【“災害の記憶を永遠に”シリーズ第四弾】

[概要]
2011年3月11日の東日本大震災で被災した常磐線だが、津波に襲われたのは貨物列車だけではなかった。
前述の《92列車》のすぐ前を走っていた常磐線の《普通列車244M》も津波に襲われた列車である。
ED75 1039の項では書かなかったが、実はこの時、常磐線は沿線火災の影響で遅れが発生していた。この244Mは14時46分時点では新地駅に停車中で、地震による安全確認を行っていたところに大津波警報が発令された。そのため、車内の乗客はたまたま乗り合わせていた警察官の誘導によって高台に避難。
乗務員はその場に留まったが、津波が迫ってきたため駅の跨線橋に避難。津波によって流された列車が跨線橋に衝突するも倒壊を免れ、無事に生還した。
なお、被災した244Mに充当されていたE721系P-1編成(この編成が上野寄りだった)+P-19編成は2011年3月12日付、つまり震災の翌日に廃車となっている。
その後、被災したP-1編成は全車が現地解体されたが、P-19編成の一部車両は東日本旅客鉄道総合研修センター内にある「事故の歴史展示館」(一般非公開)に保管されている。

[模型について]
マイクロエースのE721系を買った2019年当時は特に作るつもりがなかったのだが、この「災害の記憶を永遠に」シリーズの車両が増えていくにつれてだんだん作りたくなり、しかもサードパーティ製のメイクアップパーツが充実していて、作ろうと思えば簡単に作れると来たわけだ。
というわけで、2019年に買ってから行き先表示ステッカーだけ貼った状態だったものを、はるを製作所製のE721系編成番号インレタと世田谷総合車両センター製のE721系車番インレタを使って改番するだけというお手軽加工で作ったのがこちらである。

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