【時の行者】全３巻　　横山光輝

久々にアップ（真剣に死ぬかと思う程体調崩しました）。２０２１年最後のアップ・・・メールやらラインやらその他のＳＮＳやミューゼオにカキコしていたら年が明けてやんの（笑）　病み上がりにはキツイ

これは子供の頃に週マガで読んでいました。　　横山得意の【時代物】×【ＳＦ】モノ。　よくＳＦはマニアっぽく、ややもすると難しい難解なものになりがちだが、氏のＳＦは非常に解り易い。　読者にはＳＦについてマニアも居ればさっぱり詳しくない方も居る。　　その最大公約数的な表現が横山光輝は非常に巧いのだ。

戦国時代の日本のある山村に、時代にそぐわない姿の少年が現れる。村人達は「あっ！あの時、凄い法力で盗賊を追っ払い、村を救ってくださった偉い行者様でねえかっ！」と喜び、もてなす。　　黒髪の長髪で、変わった服を着て、１０年ぶりに現れたというのに歳をとっていない。　

騒ぎを聞いてかけつけた役人が領主のところへ連れて行くと、そこには織田信長が待っていた。

信長は坊主だの修験者だのが大嫌いで、その法力を見せてみよ！と凄腕の忍者と戦わせるが、行者は特殊メガネをかけて忍者の隠れた場所を見抜き、袖口からは赤い光線が出て大木をも一撃で破壊。　しかも刀や槍はおろか、弓矢や鉄砲の弾も行者の周りで止まって動かなくなる。　勝負にならない。　そして信長にライバルの武田信玄がまもなく死ぬと予告し、日にちまで当てる。

こうして信長、そして秀吉、関ヶ原、後藤又兵衛に徳川家康、島原の乱に寛永の大飢饉、由井正雪事件、浄瑠璃坂の討ち入り、中山勘解由（火付け盗賊改め）、１代で徳川幕府より金持ちになった紀伊国屋文左衛門などなど、江戸時代の初期～中期頃（８代目将軍・徳川吉宗）の時代の節目に行者は現れる。

不思議な力を見せ、いっこうに歳を取らない。　この行者は何者で、何の目的で出現するのか？

　同時に江戸時代に起きた事件や災害などの勉強になります。

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