mémoire de marque Ferrari Pininfarina

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mémoire de marque Ferrari Pininfarina

『ブランドの記憶 フェラーリ ピニンファリーナ』のような意味かな、と。
世界中の有名ブランドを取り上げたシリーズの中の1冊。

Ferrari Pininfarina とのタイトルは、内容にそぐわない。ピニンファリーナにとってフェラーリは、切っても切れない関係がある。
しかし、この本の中心は、あくまでもピニンファリーナである。

1953年にバティスタ・ピニンファリーナとエンツォ・フェラーリが、協業を取り決めたところから550マラネロまでをまとめているが、解説はたった14ページ。残り60数ページは写真とその解説。写真は珍しいものもあるが、点数も含めいまひとつ。

著者はフランスの新聞『リベラシオン』のカーレース担当らしいが、解説に事実誤認・不正確と思われる内容がある。(改姓に関して・バーグマンクーペに関して・エンツォの息子、ディーノに関して、など)
余談だが『リベラシオン』は、サルトルが創設に関わっており、『ル・フィガロ』と左右の双璧をなしている。更に余談だが、『ル・フィガロ』は巨大コングロマリットのグループ・ダッソーの傘下だ。そう、あの航空機のダッソー・アビアシオンだ。

フェラーリに関係するカロッツェリアは、ヴィニャーレ、ギア、ザガートなど多数あるが、関わった期間が長いのは紛れもなくピニンファリーナである。
そのピニンファリーナは、2015年にインドのマヒンドラの傘下となった。

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