ウィリアムズ・ルノー FW16

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マクラーレンからウィリアムズに移籍をしてきたセナ。しかし94年はたった3レースで天国に旅立ってしまった。開幕戦は地元ブラジル。2回目のピットストップまで独走だったが、2位からミハエルを追ってスピンしてそのままリタイアした。第2戦はTIサーキット英田でのパシフィックGP。これが日本で最後の勇姿で、鈴鹿に帰ってくることはなかった。決勝は1コーナーで攻めすぎたハッキネンに追突され、直後にラリーニに突っ込まれて去った。そして悪夢のイモラ。金曜日のフリー走行でバリチェロがクラッシュ。土曜日にはラッツェンバーガーがヴィルヌーブコーナーを曲がりきれず帰らぬ人となるが、モノコックが割れて隙間から体が見えるほど痛ましかった。そして決勝まで笑顔のないセナ。7周目のタンブレロでコントラストを失ってそのままコンクリートウォールに向かっていった。セナがレースで死ぬ。しばらく受け入れようにもあまりに深い傷に苦しんだファンも多かっただろう。しかしそれでもF1は続いていくのです。今宮さんの言葉は忘れようにも忘れられない一言でした。

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