ギュスターヴ・モロー 夢のとりで

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1988年刊行。
帯に描かれている大岡信先生の文がたまりません。

ゾッとするほど清純な裸身を惜しげもなく淫らなシチュエーションの中に置いて、まなざしを遥かな時空に吸いとらせている男や女たち、モローの絵はいわば矛盾の塊である。だが思えば、矛盾したもの同士の緊密で美しい一体化こそ、美というものの発生装置にほかならなかった。

#画集

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