68回目の日記 宮内鎮雄氏逝去

初版 2022/03/13 08:35

 この一報からは少し時間が経過してしまいましたが、やはり語らずにはいられず、今回の投稿に及びました。その辺は御容赦を。

 よほどのラジオフリークでないと、この名前にはピンと来ない、ということもあるかもしれませんが、私にとっては若き日の映画の先生の一人であると勝手に思い込んでいたこともあり、この欄で思い出を語らせてもらうこととします。元TBSアナウンサーの宮内鎮雄氏が2022年1月14日に逝去されました、享年76歳。テレビ局のアナウンサーではありましたが、彼の姿を画面で観た記憶はありません。しかし、その声はよく聞きましたし、おそらくこの文章を読んでくれている方も多分聞いたことはあるはずです。具体的にどのような番組を担当したかはネット検索に委ねるとして、ここでは別の話を。

 宮内氏の担当するラジオ番組をよく聴いたのは70年代末と80年代初頭の頃で、番組でいうと『パックインミュージック土曜日』と『ラジオ映画PAL』でした。ただ、両番組とも開始が午前1時で、それぞれ金曜と土曜の深夜でしたから、『パック』は定期試験の一夜漬けの際のお供という感じで定期的には聴けなかったのに対し『PAL』はほぼ毎週聴いていました。

 改めて『ラジオ映画PAL』ですが、1980年頃毎週土曜日の深夜(日曜日)午前1時開始の30分番組で共演は映画評論家の吉田真由美氏、毎週その放送日の近辺でロードショー公開される映画の紹介をメインに、内外の映画情報や、アメリカ国内のラジオで放送された映画宣伝CMを日本語に翻案したものを制作して番組内で披露するなどの内容で、映画鑑賞に本格的に傾倒していきつつあった私の道標のような存在でした。新作映画を紹介する番組は他にもありましたが、この番組内での話が最も参考になったような気がします。

 あと宮内氏で記憶に残っているのは、若山弦蔵氏が御自身の番組『東京ダイヤル954』を夏休みで出演されていない際の代理パーソナリティをよく担当なさっていたということですかね。若山氏の番組でどのような選曲がオン・エアされていたかは、「55回目の日記 若山弦蔵氏逝去」の稿を参照して欲しいのですが、代理であっても番組の内容に沿った選曲を澱みなく紹介していた様は、それまで積み重ねてきた洋楽の知識の賜物だったような気がします。

 ということで、宮内氏に因んだものを画像として掲げるべく、手持ちのコレクションで考えてみたのですが、どうも見当たらない。そこで、前述の『ラジオ映画PAL』で紹介された映画『ロング・ライダーズ』のサントラ盤CDの画像にしました。映画自体はウォルター・ヒル監督の佳作ですが、このサントラ自体もライ・クーダーの名盤で、いずれは展示・紹介をしてみたいですね。

https://www.youtube.com/watch?v=1p9xjgpcVRo


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 映画音楽とクラシック音楽をこよなく愛するwoodstein(ウッドスタイン)という者です。それ故、必然的にCD、レコードコレクターであり、他人にその保有数を告げると、殆どの場合、引かれてしまうという困り者です。自分でもコレクションを把握できていないという体たらくでして、この場を通じて、実情を解き明かしていこうと目論んでいます。

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