『THEIR FIRST LP』

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SPENCER DAVIS、PETE YORK、そしてMUFF & STEVEのWINWOOD兄弟で結成、天才STEVE WINWOODの出発点となった、ザ・スペンサー・デイヴィス・グループの記念すべきデビュー・アルバム。
とにかく、とんでもないクロさのアルバム。
タイトルはともかく、ジャケットは雰囲気充分、そして中身もすばらしく濃い。
天才スティーヴ・ウインウッドの技が多彩で、ビート物、バラード物を交えてバラエティに富んだ仕上がり。ほんとに当時16歳なの?
1.「My Babe」なんてただのR&B調の曲が、スティーヴの歌が入った途端に別世界となる。
4.「Every Little Bit Hurts」のバラードなんてどうだ、恐るべし!である。
そして6.「Sittin' And Thinkin'」ではいよいよバンマスであるスペンサー・デイヴィスが
リード・ヴォーカルをとるブルース。しかしスティーヴがオリジナルのブルース8.「Here Right Now」を歌い、その実力の差を見せつけてくれる。
極めつけはアイク&ティナ・ターナーがオリジナルの10.「It's Gonna Work Out Fine」。
カッコよすぎなのだ!
本格派というよりホンモノ!
ちょっとディープすぎます。
アイランド・レコードを立ち上げ、当時はグループのマネージャーも担当していたクリス・ブラックウェルの人脈から「My Boy Lollipop」のヒットも放っていたミリー・スモールが、5.「I'm Blue (Gong Gong Song)」に参加している。また、ピーター・アッシャーがピアノで参加している。ラストの「It Hurts Me So」は、サードシングル4.「Every Little Bit Hurts」B面に収録されていたピアノベースの可愛らしいバラード。スティーヴによると12歳の時に書いた初めてのオリジナル曲だという。(全英アルバム・チャート最高位6位)

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