第一次発行 1銭 灰色/黒色 :ルーレット目打について / 1st Issue, 1 Sen - roulette types

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第一次発行と第二次発行の印紙(和紙)にはルーレット目打が施されており、ピッチとして18のものと14 1/2の2種類がある。

ピッチ18(1枚目)は初期のもの、ピッチ14 1/2(2枚目)は後期のものに見られるような印象を受けているが、詳しくは証書貼りのマテリアルを精査して調べる必要があると感じている。

面白いことに、横がピッチ18、縦がピッチ14 1/2の、複合目打ともいうべきものも存在する(3枚目)。耳付きのペアが3組貼られた証書で、耳付きなのでいずれポジショニングに役立つだろうと買い求めて、版を調べている時に縦横でピッチが異なることに気づいた次第。このようにまだまだ面白いマテリアルが眠っているのも手彫証券印紙の楽しいところであろう。

ルーレットに顕著な段差が認められる印紙もある(4枚目)。ルーレット器具の長さが印紙の印面で2.5枚分であったためにこのような段差が生じているようである。

ルーレットについてはまだ研究の途上であり、詳しい考察はLabノート「手彫証券印紙ノート」で別途報告したい。

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