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SB 紙模型 22: Benz 1908
「往年の名車たち」Shell Berre シリーズから no.22 / Benz 1908 20世紀に入ると、各地でカー・レースが開催されました。機関車運転手の息子として機械工学を学び、橋の設計にも携わったカール・ベンツが、「最新の」移動手段だった車のエンジンを開発したのも、時代を反映していたのですね。 https://tinyurl.com/23tvedxx(ウィキ日本語) 2人乗りの快適そうなシートの後ろには燃料タンク、替えのタイヤを2箇所に引っ掛けたこの長距離レース車は、当時の「粋」を伝えていて、作って楽しい模型でした。 + 原本に印刷された車の解説とデータシートです。 『BENZ 1908/カール・ベンツによって設立されたこのブランドは、ドイツで最も古い車銘柄の1つである。ベンツは設立当初からレースに関わった。13リッターエンジンを搭載したこの車は、1908年7月7日にディエップで開催されたA CFグランプリに参戦。フランス人のヘメリーが運転し、平均速度108.67km/hで2位に入賞した。そのレースでの1位はメルセデスで、平均速度111.1kmだった。』 <データシート> 4気筒エンジン / 155×165 パワー:118 馬力 最大速度:時速155km。 + #papercraft #ペーパークラフト #germancar #ドイツ車 #paperminicar #紙のミニカー #mercedes #メルセデス #shellberre #ベンツ #benz #レーシングカー #racingcar
ドイツ車・ミニカー ペーパークラフト Shell Berretomonakaazu
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SB 紙模型 20: Serpollet 1902
「往年の名車たち」Shell Berre シリーズから no.20 / Serpollet 1902 近未来的なデザインのこのレース車が、1902年に走ったのは驚きです。初期の流線型?と思えるボディーの形と、タイヤもスポークを円盤で隠し、これは空気抵抗を減らしていると思われます。かっこ良すぎ! さらに、これが蒸気エンジン車だったと知り、びっくり。このスマートな車体にどうやって? + 原本にある車の解説と、データシートです。 『通称「イースターエッグ」1902年/技術者のレオン・セルポレ (Léon Serpollet) が製造したすべての車は蒸気動力であった。1888年にリリースされた最初のモデルは、セルポレが1900年という早い時期に、パリ-リヨン間を13日で走ることを可能にし、彼にレース出場への意欲をあたえた。ニースのプロムナード・デ・ザングレで時速120キロに達したこの「イースターエッグ」は、セルポレの全モデルの中で最も速かった。 技術的特性:瞬間蒸気ボイラーによる推進 (セルポレ特許)』 <データシート> 蒸気自動車 パワー:25馬力 速度: 120 km/h + 技術者のレオン・セルポレ氏がこの車に応用した「小型蒸気エンジン」は、どうやら瞬間湯沸かし器のようなものだったようで、この記事↓に略図が。 https://en.wikipedia.org/wiki/Flash_boiler (こういう図にワクワクするのは、、、かなりヘンですか?) そんな↑改良で、たったの10数年前には円筒が飛び出ていた蒸気エンジンは、小さくパワフルな動力になったのですね。 https://muuseo.com/tomonakaazu/items/486?theme_id=45891 1902年当時の写真を見ると(画像8)この紙模型が正確に再現されたことが分かります。先鋭的な形に、当時のアール・ヌーヴォーが反映された模様が足されているのが愛らしく。原本を2枚手に入れ、一つを組み立てました。楽しかった♡ #papercraft #ペーパークラフト #frenchcar #フランス車 #paperminicar #紙のミニカー #serpollet #steamenginecar #セルポレ #shellberre #蒸気エンジン車
フランス車・ミニカー ペーパークラフト Shell Berretomonakaazu
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SB 紙模型 A1: Steam Air-cargo 1843
「往年の名車たち」Shell Berre シリーズと同じフォーマットで、たった一点だけある「往年の翼」モデルです。 no.A1 / 蒸気飛行貨物 Henson & Stringfellow 1843 ネットでは飛行機モデルはこの1種類しか見つからず、どうやらシリーズとして続かなかったようです。原本は意外と多くeBayに出ていて、2枚入手して組み立てました。シンプルな構造の模型ですが、こんな重そうな「翼がついた船」が本当に飛んだのかー?と思いながら作るのは、楽しかったです。 + 台紙にある解説と、データシートです。 『ヘンソン & ストリングフェロー 1842〜1843年のプロジェクト/これは、すべてのヨーロッパの新聞が記録した最初の失敗である。この笑えるほど巨大な機械は一度も飛んだことがない。しかし、巨大航空船の発明者たちに夢をあたえ、1848年に J. Stringtellow が蒸気飛行機で成し遂げた初めての自由飛行にも貢献した。』 <データシート> 木製のリブとストリンガーに取り付けられたキャンバスの翼 舵と昇降機 プロペラは軽蒸気機関で駆動 三輪で着地 + なんだー、飛ばなかったのか、、。 画像7枚目は広告のために製作された、ピラミッド上空を行く想像図だったのですね。サイエンス・フィクションの黎明期という風情すらあります(が、SFの始祖と言われるジュール・ヴェルヌが飛行小説を書いたのは20年後の1863年)。 1843年のこのプロジェクトが、他の動力飛行の試みと比べてどれくらい早かったかは歴然としています。モンゴルフィエ兄弟が気球を揚げたのが1783年で、動力機のついた「操縦可能な」飛行機として、最初に記録されたのが1903年のライト兄弟の飛行。その間に、世界の各地で数多くのチャレンジと失敗があった。そんな歴史を切手でも紹介していきまーす。 https://muuseo.com/tomonakaazu/collection_rooms/7 #papercraft #ペーパークラフト #airplanemodel #飛行機モデル #paperairplane #紙の飛行機模型 #earlyaviation #初期の飛行機 #hensonandstringfellow #ヘンソンストリングフェロー
飛行機モデル ペーパークラフト Shell Berretomonakaazu
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SB 紙模型 18: Richard 1902
「往年の名車たち」Shell Berre シリーズから no.18 / Richard (Unic) 1902 レース用に軽快に仕立てられたこのフランス車は、シックな色合いです。この紙モデルは、原本を2枚入手したので一つを立体に組み立てました。途中、座席の部品に「意匠登録 L.フランキ」という印刷を発見(画像7)。このDIYシリーズを開発したデザイナーのようです。さすがに60年後では、サーチしても出てきませんが、良い仕事をした人の名を見つけてちょっと嬉しい♡ 車を製造したのは、のちに軍事車輌や建設機械車のメーカーとなり、日本の古河ユニックと提携している「ユニック」でした。創業者のジョルジュ・リシャールは、自転車のリペアからはじめて自転車メーカーを起こし、それが車に発展したのち、1901年にレースで優勝して自動車界に名を馳せたようです。英語版のウィキ記事にある自転車時代のポスターがクールです。 https://en.wikipedia.org/wiki/Georges_Richard 記録写真(画像8)は、工具を持つメカニックや周りのヒゲの人たちから、当時のレースの雰囲気がうかがえます。 + 車の解説と、データシートです。 『リシャール(ユニック)1902年/この堅牢で安全な車の特徴はシンプルであること。エレガントで均整のとれたボディワーク、すべての機械部品のチェックのしやすさ、鉄チューブ製のシャーシなどが真の成功をもたらした。 1901年コート・ド・ガイヨン(ウール)での大会では、2人乗りで時速33.33kmを出し1位になった。』 <データシート> 小型車 10馬力エンジン 重量397キロ インフレータブルタイヤ + ちょうど今、吉村昭著の『虹の翼』を読んでいるのですが、Shell Berreの車たちとも時代が重なり、日本と欧米の技術に関する挿話がたくさんで、コーフンしつつ読み進んでいます。上記のユニックと提携する古河は古河商会という名前で、アメリカから輸入された車を組み立て、それが1901年に日本の道を初めて走った自動車だったとか。開国が1854年で明治元年が1868年だったことを思うと、技術の進歩した速さに驚かされます。 #papercraft #ペーパークラフト #frenchcar #フランス車 #paperminicar #紙のミニカー #richard #リシャール #unic #ユニック #shellberre #古河商会
フランス車・ミニカー ペーパークラフト Shell Berretomonakaazu
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SB 紙模型 17: Marcus 1873
「往年の名車たち」Shell Berre シリーズから no.17 / Marcus 1873 シリーズ中で一番古い自動車は、意外にも蒸気機関で動くのではなく、オーストリア製のガソリン車でした。発明者がドイツ生まれのユダヤ人だったためナチスが第二次世界大戦中に記録を破壊し、最初のガソリン車が製造された年は今も確定されていないようです。どんな資料を元にこの模型がデザインされたのか、ネットのサーチでは出てきませんでしたが、作って楽しい車でした。 写真のモデルは、泥除けや後部座席がなくなった古いもの(画像7)を最初に見つけ、その後に原本のシートを手に入れて組み立たものです。古いモデルを最初に見つけた時のことは、ログ日記にしました。 https://muuseo.com/tomonakaazu/diaries/7 + 車の解説と、データシートです。 『マルクス 1873年/S. Marcus によってオーストリアで製造されたこのモデルの説明書には、次のような詳細がある。 "爆発を減衰させる機構を備えたオイルエンジンで動く、道路を走る乗り物”。 その正確な建造日は、長い間激しい論争の的となっているが、ジークフリート・マルクスの才能と天才性に疑問の余地はない。この発明者は、自動車に関する特許を38件出願しており、特記すべきは低電圧磁気点火(マグネトー)の発案者でもある。』 <データシート> 4ストロークバランサー ガソリンエンジン マグネトー・イグニッション + ジークフリート・マルクス(日本語のウィキ記事) https://tinyurl.com/5hxf84ey ユダヤ人の歴史を綴るHPの自動車のページに出てくる記事では、戦後の1950年に車を復元し、製造75周年を祝った写真があります。 https://hebrewhistory.info/factpapers/fp032-2_marcus.htm アメリカの機械技師協会のHPでも、発明は1875年になっていますね。 https://www.asme.org/about-asme/engineering-history/landmarks/203-siegfried-marcus-car 模型に似た車の写真はなく、初期の車も複製しか見つかりません。図録としては切手になっている凹版画がエレガント。1971年の切手が、オーストリア自動車クラブの75周年を祝っています(画像8)。 https://stampaday.wordpress.com/2018/07/13/the-first-car/ #papercraft #ペーパークラフト #austriancar #オーストリア車 #paperminicar #紙のミニカー #marcus #マルクス #shellberre
オーストリア車・ミニカー ペーパークラフト Shell Berretomonakaazu
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SB 紙模型 16: Renault 1898
「往年の名車たち」Shell Berre シリーズから no.16 / Renault 1898 (Type A) 19世紀の末年に、ルノー社がはじめて生産した車です。なんて可愛い顔でしょう。。原本だけを入手し、まだ立体になった模型を見ていません。 原本にあるイラストでは、座席は横につながっていますが、得意な表情の女性ドライバーが運転する当時の写真では、運転席と客席に段差があります。 + 解説&データシート 『ルノー 1898 小型車/ルイ・ルノーが21歳の時にビヤンクールの小さな工房で作った最初のゴルフカート。この真新しい構造は、今日の大型車両とガソリン三輪車の理想的な中間点だった。 うまく設計され、非常にバランスの取れたこのカートは、新しいシャフトとカルダンシャフト・トランスミッションによって可能な静かな動きと、ルイ・ルノーが創造したギアボックスの直接牽引を持つ並外れた品質だった。』 <データシート> チューブラーシャーシ デ・ディオン・エンジン シリンダー :1 パワー:1.3 / 4HP ギア:3 座席数:2 + ルノーの小型車を紹介したwiki記事に、De-Dion製のエンジンを搭載したのタイプAからGまでが解説されています。 https://en.wikipedia.org/wiki/Renault_Voiturette 原本の2枚目をゲットして(またはスキャンを印刷して)、組み立ててみたいモデルです。 #papercraft #ペーパークラフト #frenchcar #フランス車 #paperminicar #紙のミニカー #renault #ルノー #shellberre
フランス車・ミニカー ペーパークラフト Shell Berretomonakaazu
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SB 紙模型 15: De Dion 1888
「往年の名車たち」Shell Berre シリーズから no.15 / De Dion à vapeur 1888 車らしくない不思議な形、、、理由は「à vapeur/蒸気エンジン」だからでした。 小さな蒸気機関が前輪の上にある、3輪自動車です。自動車の黎明期には、こんな試みもされたのですねー。どの筒から蒸気が出たのかは写真では分からないけれど、しゅっしゅ〜〜と音を立てて走ったのは間違いないです。 かなり壊れて部品もいくつか無くなっていた模型(画像7)をまず入手し、そののちに原本を見つけ、この見慣れない車を立体にしたくて組み立てたので、今は原本がありません。 + 解説&データシート 『ド・ディオン ブートン 蒸気三輪車A 1888/ジョルジュ・ブートンと初代侯爵マルキ・ド・ディオンは、世紀末に大きな成功を収めたデ・ディオン・ブートンの製造を1887年に着手したばかりだった。 最初のパリ-ヴェルサイユのレースでは、唯一の競技者であるジョルジュ・ブートンがド・ディオンの蒸気三輪車を運転し、32kmを1時間14分、平均時速26kmで走破した。』 <データシート> 背中合わせの4座席 チューブ状シャシー 1気筒 パワー:1 3/4 馬力 + 『真鍮の時代』という古い自動車満載のHPに、創業者ふたりが載っている最初の写真がこの車です。 https://brasscarera.com/france/de-dion-bouton/ #papercraft #ペーパークラフト #frenchcar #フランス車 #paperminicar #紙のミニカー #dedionbouton #ドディオンブートン #shellberre #steamenginecar #蒸気エンジン車
フランス車・ミニカー ペーパークラフト Shell Berretomonakaazu
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SB 紙模型 14: Renault 1912
「往年の名車たち」Shell Berre シリーズから no.14 / Renault 1912 (Taxi de la Marne) 2014年から追っているシリーズの中で、no.14はほとんど市場に出てこず、スキャンやデジタル版もないのは、原本が当時すぐに模型になって平面で残っていないから?と推測しますが、この車種がそんなに人気だったのはなぜか疑問だったのです。 最近、やっとフランスの eBay から1枚ゲットして原本にある解説↓を読み、理由が少し分かりました。 + 解説&データシート 『ルノー 1912/このモデルは、「タクシー・ド・ラ・マルヌ」という輝かしい名前でよく知られている。1914年9月7日、第一次世界大戦の初期にこの車「AG1」がパリ・モー間道路で大量の予備兵を素早く輸送して「1,000本の香水ビン」と称賛された。 この伝説的な出撃は、ドイツ軍の計画を混乱させることで、首都を侵略から救ったのである。』 <データシート> シリンダー:2 座席数:6 ボア:80 ストローク:120mm + 連なって兵隊を輸送している当時の写真もあります。相当な数が生産され、パリを守る役割を果たして国民的な車となって、48年経っても紙のミニカーが人気だったのですね。子供のための模型と謳いつつ、実際に作っていたのは「往年」を懐かしむ大人だったのかも。ガソリンスタンドのノベルティーから知る、フランスの近代史でした。 #papercraft #ペーパークラフト #frenchcar #フランス車 #paperminicar #紙のミニカー #renault #ルノー #shellberre
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SB 紙模型 13: Mercedes 1901
「往年の名車たち」Shell Berre シリーズから no.13 / Mercedes 1901 シリーズもno.13(しかも13!)でやっと登場するドイツ車です。古い模型はボロボロに壊れていて、ドイツ占領下の辛い記憶が残る家族に、恨みをこめて壊されたのでは?と思うほど(画像5)。 人気がなくて残ったのか、原本が数点 eBay に出ていたので、2枚ゲットして一つを組み立てました。4座席の大型車を一枚の台紙にまとめ、キャノピーまである難題ですが、効率よく立体模型になるようデザインされています。 後輪と、その前にある小さなチェーンホイールを囲む泥除けの「ふた山」が特徴的な側面と、円筒形だったヘッドランプがよく見える、当時の写真を元にした画像もありました。 + 車の解説と、データシートです。 『メルセデス 1901年/エンジニアのヴィルヘルム・マイバッハによって作られたこの車は、今では有名になったその名前を持つ最初の車だった。「メルセデス」は、ダイムラー社の一番株主の娘の名前である。 深い押し型のシャーシー、マグネトー式点火装置、「選択的」ギアボックスとハニカムタイプのラジエーターなどによって、この車は劇的な技術革新をもたらした。自動車業界に提供したさまざまな新技術によって、メルセデス1901は現代の車の原型と見なされるべきだ。』 <データシート> エンジン:35馬力 シリンダー:4 マグネトーイグニッション チェーントランスミッション + #papercraft #ペーパークラフト #germancar #ドイツ車 #paperminicar #紙のミニカー #mercedes #メルセデス #shellberre
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SB 紙模型 12: Rochet-Schneider 1895
「往年の名車たち」Shell Berre シリーズから no.12 / Rochet-Schneider 1895 模型の後に原本を入手しました。古い模型は激しくひずんでいたので、解体してリペア中。原本をスキャンして、無くなっているヘッドランプを足すと可愛い車になりそうです。 1932年までリヨンにあったロシェ・シュナイダー社の初期の車で、会社はのちにBerliet社に吸収され、さらにはシトロエンの一部になります。 https://en.wikipedia.org/wiki/Rochet-Schneider 当時の写真(画像5)では床から延びる操縦桿がよく見えます。運転手の前に後ろ向きの座席があるのは視界の邪魔では?と思いますが、5年後のモデルには前向きに変わった座席があり、子供が乗っていました。リヨンに博物館のある Berliet 財団のHPから↓。 https://www.fondationberliet.org/home/rochet-schneider-famille-1900-banniere-2/ (左下の画像を拡大できます) + 台紙に記載の、解説とデータシートです。 『ロシェ・シュナイダー 1895/当時、この車はリヨンのメーカーの素晴らしい成功例であり、単気筒のディオン・ブートン製エンジン、ミシュランのゴムタイヤ、ソフトスポーク付きホイールなどの最新技術のおかげだった。 ラ・ロシェ・シュナイダーはパナール・ルヴァッソールやプジョーとともに有名なパリ - マルセイユ間のレースに出場し、優勝を争った。』 <データシート> ディオン・ブートン製リア・エンジン シリンダー インフレータブル・タイヤ 後ろ向きと前向きの座席 + #papercraft #ペーパークラフト #papermodel #紙模型 #frenchcar #フランス車 #paperminicar #紙のミニカー #rochetschneider #ロシェシュナイダー #shellberre
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SB 紙模型 11: Renault 1900
「往年の名車たち」Shell Berre シリーズから no.11 / Renault VOITURETTE 1900 粋な水色のボディと当時のルノーに特有な「台形の顔」の車。よく遊ばれ、座席の後ろにあったキャノピーは無くなっていますが、泥除けや車輪を補修して(画像5)、コロコロ走るまで復活しました♡ 当時の写真は少ないのですが、このURLに似た車の詳細な写真があります。 https://silodrome.com/renault-voiturette/ この車を紹介するサイト↑が化石燃料の復活を呼びかける「反・電動化」のHPなのは意外ですが、ヴィンテージ車嗜好は、今すすんでいる環境対策とは相対するのか? 画像7はルノー社の公式HPから、歴史を俯瞰する年代の下から二番めです。 https://www.renaultgroup.com/groupe/histoire/ かつてのルノーは「ルノーらしさ」があったのに、1990年代後半に個性が消え、近年のデザインのブサイクさには唖然とします。 + 台紙は持っていなく、ネットでデジタル復刻版を見つけました。そこに記載の車の解説と、データシートです。 『ルノー 1900/1900年!アカデミー・フランセーズは「自動車」を男性名詞だと定義したばかりだった。曰く「これからは "un automobile"と呼ぶ。」 幸いなことに、20世紀の到来は、より持続可能な発明で迎えられる - 実際、その年にルイ・ルノーが「ダイレクト・プラグ」を発明した。エンジンとドライブシャフトを直に接続できるこの独創的な装置は、この1900年の「小さな車」に初めて取り付けられた。現在では、ゴルフ場のカートの95%に「ダイレクト・ドライブ」が搭載されている。』 <データシート> 小型車 エンジン:ディオン ブートン製 パワー:3.5馬力 シリンダー:80 x 60 スピード:3 ダイレクトプラグ + #papercraft #ペーパークラフト #frenchcar #フランス車 #paperminicar #紙のミニカー #renault #ルノー #shellberre
フランス車・ミニカー ペーパークラフト Beaulieu Autojumbletomonakaazu
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SB 紙模型 10: Rover 1909
「往年の名車たち」Shell Berre シリーズから no.10 / Rover 1909 不思議に背の高いフロント・ウインドーは、なぜ?イギリス車は地味だなぁ、などと思いつつリペアしたら、意外と可愛い車でした。 このオークション写真で、模型では座席の後ろにたたまれているキャノピーを広げていて、背の高いウインドーの理由は解明されました。 https://www.bonhams.com/auctions/10629/lot/336/ + 台紙は持っていませんが、デジタル版を見つけました。車の解説と、データシートです。 『ローバー 1909年/イギリスには1896年まで「Locomotive Act」という名の規則があり、「すべての機械式車両の前に、赤い旗を振りながら先導する人」を義務付けた。これは警察によって守られ、英国における自動車の発展を妨げた。 常識によってこの厳しい規制が撤廃されてやっと、英国の自動車界は産業としての可能性に気づくことになる。自由に走る欲求は、1909年にイギリス人のR.L.ジェファーソンがコヴェントリーとコンスタンティノープル間の最初の自動車リンクの確立に成功した、この4/5馬力のローバー自動車のリリースによって具体化された。』 <データシート> パワー:4/5 馬力 シリンダー:1 空気チューブ入りタイヤ キャノピーの下の2つの座席 ↑に出てくる「Locomotive Act / 機関車法」って何?と調べたら、笑える(当時は笑えなかった)イギリスの悪法のひとつとして今でも語られていました。出てきた画像も面白かったので、Labノートで紹介します。 https://muuseo.com/tomonakaazu/diaries/12 + #papercraft #ペーパークラフト #britishcar #イギリス車 #paperminicar #紙のミニカー #rover #ローバー #shellberre
イギリス車・ミニカー ペーパークラフト Beaulieu Autojumbletomonakaazu
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SB 紙模型 9: Renault 1907 Limousine
「往年の名車たち」Shell Berre シリーズから no.9 / Renault Limousine 1907 専属の運転手がいた時代の、優雅なリムジンです。本当にこんなにカラフルだった?とギモンになり調べると、赤いボディーに黄色い線が使われた車も本当にあったようです。白黒写真(画像8)からは、想像するのが難しいですが。 模型を買った時には別の車のタイヤが付いていた(画像5)のを入れ替え、バンパーや泥除けを補強して、破れていた窓枠をリペア。快適にコロコロ走るようになりました♡ + 台紙は持っていませんが、ネットで見つけたデジタル版にある解説とデータシートです。 『ルノー1907年/このルノーのリムジンは、レース競技に対応した、当時としては信じがたい性能を持つ現代的な車である。そのレースとは、パリ-北京の、舗装されない道を行く16,000kmの旅。ルノーはこのイベントには参加しなかったが、取り外し可能なリム、つまり同じ側にバルブを備えた2気筒エンジンという劇的な技術革新により、当然の成功を収めた。』 <データシート> リムジン パワー:10-14 馬力 シリンダー:2 内径: 90 m/m ストローク:120m/m スピード:3 最高速度: 50 km/h + #papercraft #ペーパークラフト #frenchcar #フランス車 #paperminicar #紙のミニカー #renault #ルノー #shellberre
フランス車・ミニカー ペーパークラフト Beaulieu Autojumbletomonakaazu
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SB 紙模型 8: Cadillac 1906
「往年の名車たち」Shell Berre シリーズから no.8 / Cadillac 1906 昔に組み立てられたものですが、あまり破損がなく、リペアは埃を払ってヘッドランプに支えの厚紙を貼り付けただけです。 車体の後ろに載せられたトランクが可愛いです。1906年当時の写真を見ると、実際の車は模型よりも高さのある不思議なプロポーションです。車体の後ろのエレガントな丸みが、模型ではあまり再現されていないのが残念ですが、押し切りの厚紙一枚で作る紙模型のこれが限界かなぁ、と。 原本は持っていませんが、完成図と解説のみあり、訳すとこんな感じです。 『キャデラック 1906年/キャデラックの創業者であるヘンリー・M・リーランドは、オールズモビル社から連絡を受けた日に、工作機械会社のオーナーから自動車メーカーへと生まれ変わった。今日のキャデラックがパワーや品質、贅沢な快適性などを呼び起こすとすれば、この車は間違いなく、1906年の誕生以来称賛された資質をすでに備えていた。この年、3台のキャデラックがロンドンで、自動車技術の進歩を称える英国の最高峰の賞である「デュワー・トロフィー」を受賞した。 1906年のキャデラックは、8馬力の単気筒エンジンを搭載した内輪駆動のクーペであり、非常に高価であると考えられていたが、当時の社のスローガンである「品質第一、価格は二の次」の精神に沿っていた。』 <データシート> エンジン:1気筒 ボア:127 m m ストローク:127 m/m 電動スターター 席数:2 + 一年早い1905年製の Osceola Coupe と名付けられた、ほぼ同じ車の1/43模型を作っている人のレポートを見つけました。立体データで再現し、3Dプリンターやレーザーカットなどを使って車体の下も見せる模型を作っていて「プロジェクト」と呼ぶにふさわしい仕事量です。 https://www.maronline.org.uk/vdm-1905-cadillac-osceola-coupe/ 「デトロイトの歴史の会」というHPにこの Osceola Coupe のページがあって、室内に写っている折り畳めるハンドル(乗り込む時に邪魔になるから?)など、なかなか面白いです。 https://tinyurl.com/25uet8s3 + #papercraft #ペーパークラフト #americancar #アメリカ車 #paperminicar #紙のミニカー #cadillac #キャデラック #shellberre #modelmaking
アメリカ車・ミニカー ペーパークラフト Beaulieu Autojumbletomonakaazu
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SB 紙模型 7: Jeantaud 1898
「往年の名車たち」Shell Berre シリーズから no.7 / Jeantaud 1898 一部、パーツが欠けている原本が偶然手元に届き、オートジャンブルで買った模型のタイヤが間違っていたことが分かったモデル(画像2〜4枚目)。現在、入れ替え+リペア中です。 そして、原本右上の車名に(électrique)とあるのを発見したのです。なんと、19世紀の終わりに試された電気自動車でした。こんな、馬に引っ張られていそうな古風な姿の車が、電気で動いたとは、、。 + 原本にある解説をざっくり訳すと、こんな感じです。 『 VOITURETTE (small car) ジャントー 1898年/前世紀の終わりに、コーチビルダーのジャントーは、軽自動車の電気推進に託された希望を短命であるが現実のものにした。重い蓄電池によって生成されたこのエネルギー源は、一部の技術者によると、石油の必要性を失墜させるものだった。その幻想はすぐに払拭され、1898年に発表されたジャントー製の「小さい車」が、電気モーターを使用する最後の本格的な試みとなった。翌年にはパワーが不十分であるとして放棄されたので。 しかし今日でも、この独創的なメーカーの名前は、車両のステアリングの問題とコーナーを曲がる時の前輪の挙動について行った驚くべき研究で有名である。「ジャントーの純度」として知られるこの研究は、1900年から現在に至るまでのステアリングシステムの継続的な開発の基礎となっている。』 ここ↑に出てくる「コーチビルダー」は、自動車の車体を組み立てた工房のことで、由来は馬に引っ張られた四輪車です。画像6枚目は、写真キャプションにこの模型と同じ 1898年とある、模型とかなり近い構成の車ですが、これを見つけたウィキ記事には、運転手が後方の高い場所に座っているのとか、不思議な形の車もあって、すべて電気駆動だったようです。 https://en.wikipedia.org/wiki/Jeantaud 電気自動車が技術的にすすんで、とうとうガソリン車を駆逐するかも?という事になるのは、環境破壊と資源の枯渇が顕著になる120年後を待たなければいけなかったのですね、、。 + #papercraft #ペーパークラフト #frenchcar #フランス車 #paperminicar #紙のミニカー #jeantaud #ジャントー #shellberre #electriccar #電気自動車
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