1999 GB トラス構造の切手

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造船所の風景が描かれた、イギリスのミレニアム切手からの一枚。巨大な船がトラス構造に囲まれた空間で造船されています。上のほうの黄色い空は、たぶんイギリス北部ヨークシャーの Hull 市の曇り空だと思われます。この船は完成に近いようで、周りに水が入ってきて、そのまま浮上して航海を始めるのもすぐのようです。

と、ここまではカタログやGB切手サイトで知った情報から知ったのですが、なんと、これがタイタニック号の完成写真と酷似していることを、T. S館長のマニアック図書館で発見。表紙の左上の写真がそれです。
https://muuseo.com/T.S_beer_wagons/items/778

まだ工事中の足桁が船首高いところにあったり、近くの穴に錨が取り付けられていないので、表紙にある写真の数日前の記録を元にした図柄だと察します。

どこにも書かれていないけれど、この船がタイタニックだった!と分かったのはちょっとびっくりです。

と、ここまで書いてもう一度「タイタニック」をググったら、造船所はヨークシャーではなく北アイルランドのベルファストでした。。えー、どういうこと?

実はこのイラストを描いた作家は、以前に別の原画を買ったことのある人なのです。実際どうなの?とこっそり聞いてみます。

発行国:イギリス
発行時期:4 May 1999
切手タイトル:Millennium Series. / Workers Tale
図案:Hull on Slipway (shipbuilding)
制作者:illustration: Bill Sanderson

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    T. S

    about 5 hours ago - 編集済み

    その状態はドックではなく船台での建造なので、まわりに水は入ってきません。
    その台は斜めになっていて、船がスルスルと滑っていって海に入ります。昔ながらの進水式スタイルです。
    船体しかできてない状態で進水させるので、航海を始めるのはまだ1-2年先です。浮かべてから上部構造や内装の仕上げ工程に入ります。
    完成はまだまだ先ですね。

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      T. S

      about 5 hours ago - 編集済み

      ベルファストとタイタニックの進水についてはこちら💁https://muuseo.com/T.S_beer_wagons/diaries/523

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      T. S

      about 1 hour ago

      たしかに、そのイラストではまだイカリは付いていませんね。で、進水前のタイタニックには付いてます。
      スリップウェイ(船台)からオシリより海に滑って出ていくと、そのまま放っておくと船体がどんどん向こうまで言ってしまうため、船首が水に浸かったところでイカリを落としてブレーキにするんです。
      これを上手くやらないと、入江とか川沿いの造船所では(このベルファストのハーランド&ウルフ社なんかもそうですが)、うっかり対岸に船が乗り上げたりする事故も稀に発生します👆

      あと、翌日に進水式を控え、準備で船体下のクサビを抜いて「ぎりぎり止まってる」状態にするんですけど、そこまでやって帰ったら、翌朝までに勝手に船がズルズルと滑ってしまい「朝起きたら進水してた」とか、、、進水式はなかなか職人技で昔は造船所にそれ専門の担当がいて、、、とか。面白い世界なんです。

      吉村昭の「戦艦武蔵」に、三菱長崎でのその辺の話が出てきますよ。

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