矢の考察
ルーム3Fの「矢印の切手」では、サインとしての矢印ももちろんですが、スポーツや趣味としての弓矢もあるし、さらにその前に狩猟や戦いのための弓矢も出てきます。 このカナダの切手を準備しているとき、たまたま池澤夏樹のエッセイ集『母なる自然のおっぱい』を読み返していて、農耕以前の人間が何万年という長い間、弓矢や釣竿で狩や採集を続けた、その頃の記憶が残っていてもおかしくない、という考察が面白かったのです。 https://muuseo.com/tomonakaazu/items/343?theme_id=42771 1977 Canada 弓矢の切手 | MUUSEO (ミューゼオ) https://muuseo.com/tomonakaazu/items/343?theme_id=42771 tomonakaazu 「旅の時間、冒険の時間」章というから抜粋します。「自分の放った矢がそのシカに当たるか否かが、洞窟に残してきた子供が飢えて死ぬか生き延びられるか、その分かれ目になるという時代が長く長く続いた。」間に、いろいろ旅の偶然が起こすエピソードが挟まって、「常に旅の気分で生きることは、すっかり軟弱になってしまったわれわれにはもう不可能だが、時に自分の頭を旅時間に切り換えて、はるか昔、弓と矢で生きていた人々の生き方をたどりなおすのは悪いことではない。」 +++ そんな太古の記憶に動かされて、矢印が気になっているのかもしれない、、と思ったりするのでした。
Mineosaurus
2023/10/09 - 編集済みストーンカットなんですね。イヌイットの民族的な技術ですね、石版画の繊細なラインと直線の切れが石板特有の余白に取り込まれて美しいですね。簡潔で生き生きしていて動物とイヌイットの関係性が素晴らしい。これ、ホントに額に入れて飾りたい。
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tomonakaazu
2023/10/09Mineosaurusさん、コメントをありがとうございます。
「ラインと直線の切れ」
まさに!
2枚目の、巨大な魚を仕留めて満面の笑顔の図がわたしはとくに好きなのですが、ここでの掲載のために調べていたら、切手の詳細に「Fisherman's dream」と出て来て、夢なのか〜〜、と微笑んだのでした。。
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