住友奔別炭鉱の立坑ヤグラ 水彩画スケッチ

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今年(2024年)の元旦、富良野の帰り道に三笠市幾春別地区を通りました。この日は新雪が降った後で快晴でした。道道から少し山側へ行くとフェンス越しにこの大きなヤグラがみえます。当時は東洋一の立坑ヤグラと言われたそうです。大きな滑車が廻り、炭鉱労働者を地底深くに運び、採炭した石炭を運び出したのでしょう。
ヤグラは鉄骨が錆びついていますが「奔別」の看板があります。手前のコンクリート造の建物と雪の降り積もった感じ、手前の木の絡み具合など複雑な構図に挑戦しました。ボールペンで輪郭線を取り透明水彩で仕上げています。鉄骨の雪の部分は途中までマスキング手法を使いましたが、汚れてしまうのでやめました。
水彩画クラブでのご意見もあり、コントラストを強めて彩色し直しました。この跡地はフェンスで仕切られており立入禁止です。雪山からフェンス越しに遠望しましたので。炭鉄港HPによると1960年から1971年までわずか11年間の運転期間でした。地中の深さは735M、ヤグラ高さは51Mあります。

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