マグネシオターフェアイト-2N'2S

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マグネシオターフェアイト-2N'2S(Magnesiotaaffeite-2N' 2S )
化学組成:Mg₃Al₈BeO₁₆

 通称ターフェアイトと略して呼ばれ、世界の十大稀少宝石の一つに挙げられます。
 比重や硬度といった物理特性はほとんどスピネルと変わりません。スピネルの分子が4つ組み合わさった状態からマグネシウム元素一つがベリリウムに置換されることでこの鉱物種の組成に変わります。この一つのベリリウムにより結晶構造が歪み、複屈折性と二色性を有するようになります。
 スリランカやタンザニア、ミャンマーが宝石質で有名です。特にスリランカで多産します。
 スリランカでは、青色から赤色までの色相を有します。特に中間色の藤色や灰色が多いです。スピネルであれば鉄とクロムが発色元素になるところですが、この産地の物は長波紫外線に蛍光しないことからクロムは関与していない可能性があります。どちらかと言えば、ロードライトの鉄とマグネシウムによる発色に近い気がします。とはいえ、純粋に赤い標本やモゴック産のクロム発色のピンク色の標本、コバルト発色の鮮青色の標本もあることから発色元素の特定は今後も注目されるところです。

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