- time_table Museum
- 4F 海外の時刻表
- ドイツ再統一直前のヨーロッパ鉄道ダイヤ掲載など トーマスクック・ヨーロッパ鉄道時刻表’89夏 日本語解説版
ドイツ再統一直前のヨーロッパ鉄道ダイヤ掲載など トーマスクック・ヨーロッパ鉄道時刻表’89夏 日本語解説版
トーマスクック・ヨーロッパ鉄道時刻表’89夏 日本語解説版
30年ほど前のヨーロッパ鉄道時刻表を入手することができました。今回はこの89年と、たてつづけに88年も!ここでは89年夏版の紹介です。
この時期、ヨーロッパではベルリンの壁崩壊直前の市民運動、特に東ドイツでのそれが大きなうねりとなって大使館への抗議活動、敷地侵入など実力行使にまで発展していた時代です。結果11月にベルリンの壁が崩壊するわけですが、そんな激動な状況を微塵も感じさせずに淡々と当時の情報が並んでいますw
日本語版で、解説入りなのは助かりますが、あくまでも大きな動きに限ったもの。この当時TEE列車は、新しいコンセプトであるEC(ユーロシティ-)に続々と切り替えがすすんでいた時期。
また、TGV大西洋線、イタリアの高速線建設と、現在の高速列車網の胎動となる動きが時刻表紙面でもと書かれています。
今回は、残った数少ないTEE列車のダイヤと、数あるECから、フランス・スペイン間の夜行列車「パブロ・カザルス号」をピックアップ。
TEEについては、3列車が掲載されていますが、いづれもフランス国内で完結する「名ばかりTEE」。ヴァトー号、フェデルブ号、ジュール・ベルヌ号と。ちなみに1990年代に再びTEEがフランス〜ベルギー間で一時的に復活はしますが、それも長くは続かず、後輩のThalysにバトンを渡すことになります。
一方このころのECは、TEEに変わって新しいコンセプトをもって、その活躍の場を広げていた時期。パブロ・カザルス号は、当時スペインが誇るタルゴ列車の寝台車によってスイスのベルンとバルセロナ間を結んでいました。これまた有名な「カタラン・タルゴ」号とほぼ同じコースをトレースする感じです。私はタルゴの写真をもっていませんが、当時非電化区間であったフランス南部をバカでかいDLにひかれて、背の低いタルゴが引かれていく写真がとても印象的で、脳裏に焼き付いています。好きですね、タルゴ列車。
#時刻表
#ヨーロッパ
#TEE
#ユーロシティ-
#タルゴ