ドイツ騎士団長  Teutonic Order Commander

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この趣味に出戻った十数年前、キットの大半は直立ポーズなどの堅い雰囲気ものが大半でした。
もちろん、それはそれでかっこよかったのですが、やはり「お人形的」なイメージが強く、少し物足りなさも感じることが多かったのです。

それが、振興メーカーが多数現れるようになったころから徐々に様子が変わり、ダイナミックなポーズ、それと伴い正確なデッサン力から来る非常にドラマティックかつリアルなキットがリリースされるようになりました。

前出のヤングミニチュアの「バイキング」やヒストリックアートの「クルセーダー」もこの部類に入るキットと言ってもよいでしょう。

今回紹介する作品、「ドイツ騎士団長」はそんなキットの代表格スペインの新興メーカー「スケール75」のキットです。

抜き身の剣を片手に矢を縦で受けつつ突進するそのポーズはモデラーの心を鷲づかみにするに十分な魅力を持っています。

しかも、北アフリカの十字軍を彷彿させるターバン姿のヘッドとフードを目深にかぶったヘッド二種類が入っていて選べる内容、どちらを選んでも映画の一シーンのようなドラマが簡単に再現できるようになっています。

今回は、ターバンを巻いたヘッドをチョイス。
ほぼパッケージのチャート通りに塗装しましたが、盾とチュニックの文様はドイツ騎士団の騎士団長のものとしました。
ただ、思ったよりも塗装が難航し、服も楯も二度塗り直すこととなりました。

グラウンドワークは前回の「モヒカン族」で味を占めた「盆栽方式」舎利の部分を螺旋状に作り前回よりもダイナミックな動的表現をしてみました。

半身を古木と楯で身をかばいながら猛然と突進するダイナミックな騎士団長をお楽しみいただければ幸いです。

2016作

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